自分が酒をやめたい・やめた、のには、理由があるはずだ。
その中には、酔って暴言を吐いて、誰かを傷つけてしまうから、と言うのもあるだろう。
酔って他人を傷つける行為には、暴力と暴言の二種類がある。
暴力は、相手を殴ったり、物を投げつけたりして、身体を傷つける。
暴言は、相手の心にぐさりと刺さる言葉を吐いてしまい、心を傷つける。
今日見付けた、特集(下のリンク先)には、こんな意味のことが書かれている。
「足でつまずいても、また立ち上がれば良い。痛い思いをしたり、膝を擦りむくのは、自分だ。でも、舌でつまずいたら、傷つくのは、自分ではなく他人だ。一度口から出た言葉は元に戻すことはできない。」
舌でつまずく・・・ドキリッ!
飲んだくれては泥酔していた頃、私は何度も舌でつまずいていたのではなかったか。
一度口から出た言葉を、飛んでいる虫を捕まえるようにもう一度我が口に戻すことは出来ない。
相手を褒める言葉、相手に感謝する言葉、相手が喜ぶ言葉ならば、良い。
相手をけなす言葉、相手の欠点をあげつらう言葉、相手を傷つける言葉だったならば・・・
素面でさえ、つい口から出てしまうことがある。あまつさえ酔っ払ってラリっている時、つまり理性を司る大脳がアルコールによって麻痺している状態の時に、一体自分の口からどんな言葉が出るのだろう。
ひとりで飲んでいる時ならば、まだ良い。
周囲に家族がいたり、飲み仲間と飲んでいたり、自分の近くに誰かがいる時に、酔った状態で暴言を吐いているのではないか。
酔っ払っている状態では、暴言を吐いた側は、実は悪気は無いのかもしれない。
だが、暴言を受けた側は、それが胸にぐさりと刺さるのだ。それは相手から受けた抜けない棘となって、その瞬間からずっと、チクチクと痛むのだ。
リンク先の記事を読みながら、こんなことを考察していたら、酒に酔うことの恐ろしさを改めて認識した。
普段は絶対に口にしないようなことが、頭がアルコールに支配された状態では、軽口を叩くように、口から出るのである。
先ほどは、ひとりで飲んでいるなら良い、と書いたが、その人の酒癖によっては、ひとり飲みでもダメな場合がある。
飲むと電話魔、メール魔、LINE魔になる人がいる。私の場合、電話魔、メール魔であった。
電話、メールは、時間も距離も全く関係なく、相手を傷つける可能性がある。
自分の口から出る言葉に責任を持つには、いつも素面でいることである。その上で、相手のことを思いやりながら、言葉を選ぶことだ。
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