福岡で起きた飲酒運転による3児死亡の痛ましい事故から、今日(2016/8/25)で10年が経つそうだ。
私も鮮明に覚えている。犠牲になった可愛い3人のお子さんの写真を見て、涙が出た。当時、うちの子も小さかったので、尚のこと。だが、飲酒運転の危険性、事故の酷さには憤りを感じても、自分の飲酒及び泥酔には何の疑問も抱かなかったのも事実だが...
今日、ネット上では、このニュースが沢山取り上げられており、更に、相変わらず飲酒運転による事故は無くならず、何ら改善されていないことにも触れている。
「飲酒運転は絶対にダメ!」なのであるが、減らないのには理由がある。
常識的に、酒を飲んで車を運転すること自体が危険であることは、誰でも承知している。子供でも分かる道理だが、酒を飲んで酔っ払ってしまうと、無理が通って道理が引っ込むのである。
無理を通すのは、エタノールによる薬理作用でラリってしまった頭脳である。本来、車の運転をするには、段階を踏んだ練習を経て、技能検定試験に受かり、更に交通法規てんこ盛りの学科試験をパスしなければ、免許証が交付されない。車の運転は、睡眠不足でさえ致命的な事故を起こしかねない。
空恐ろしいことに、酒の主成分の薬物・エタノールによる薬理効果で、素面の時とは比べ物にならないあらゆる能力(視力、判断力、運動能力、その他)の低下が生じている。更に更に、酔っ払いは、即物的な快感を追い求め、後先考えずに行動する。そんな酔っ払いが、車を運転してしまうとは・・・と言うより、車の運転が出来てしまうとは。
もちろん、車ではなく、自転車による飲酒運転も同じように危険だし、自分の足で移動する飲酒歩行でさえ、危険だ。泥酔時、一歩足を踏み外して側溝などに落ちてしまえば、溺死する危険性もあるわけで。。。
ここで、酔った状態とは、人間を酒が運転(又は操縦)している状態だと考えてみると...エタノールが身体に入り、酔いが回るに連れて、本来の自分が徐々にフェードアウトし、酒が操る別人格がフェードインして来るのだ。そうなると最早、自分自身は形骸でしかない。酒から醒めるまでの間、自分の身体の中にいないのだ。本当の自分は酒で眠らされており、酒に操られた別の人格が登場するのだ。
私の泥酔時の経験からも、素面の自分ならば絶対にあり得ない言動を、平気の平左で、何の臆面も無く、行っていた。もちろん、自分では記憶しておらず、酔いから醒めた後に、家族や周囲の人から、聞いたわけだが。今思い返しても、赤面の至りであり、真に恐ろしいことだ。
セクハラ然り(←これは、20代の頃一度だけ・・・詳細は過去ブログにあり)、電話魔然り、メール魔然り、昨今だと、LINE魔なんてのもあるのかな。
話を元に戻すと、飲酒運転とは、酒を飲んだ人が車を運転していると言うよりも、酒に運転(操縦)されている人が、車を運転(操縦)しているのだ。つまり、飲酒してしまったら、エタノールが脳を支配しているから、酒が車を運転していると同じ事なのだ。
このようなわけで、泥酔時に事故を起こし加害者となった人間は、自分がやったと言う感覚が無いので、真の反省をしないのではなかろうか。冒頭の3児死亡の飲酒運転事故の犯人も、未だに被害者への謝罪の言葉が無いのだそうだ。
さて、運転する人間に、飲酒運転はいけない!と、いくら言っても意味が無い。飲んでしまえば、酒(エタノール)に支配されてしまうのだから。
ではどうしたらいいのか。人間にいくら諭してもダメ&無意味なのだから、機械である車が動かなければ良いのだ。
これだけ騒がれているのに、自動車に、運転者のエタノールチェック機能が標準で装備されないのは何故だろうか。この辺りが不思議でならない。
巷では、AIを活用して自動運転などと騒いでいるが、その前に、最新の技術を活用して、運転者からエタノールが検知されたらエンジンが掛からない車を、日本全国いやいや世界中に当たり前に走らせてほしい。
断酒開始4日後から、これまでの3年以上書き続けたブログで、飲酒運転に関しては何度も取り上げた。それら過去記事をも読んで頂こうと思って、リンクを貼ろうと、調べたら、あまりにも多すぎて並べるのをやめた。「飲酒運転」が本文にある記事をざっと数えたら、90記事以上あった。その数の多さに自分でも驚いた。
さてさて、久しぶりのHappy!《読者通信》。
NoSakeさんから、《読者通信》初の動画が送られて来ましたよ。
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