灯台下暗しというけれど、あまりにも身近すぎて、気付かなかったのが、内のかみさん。断酒を続ける上で、見習うべき師匠なのだ。
以前にも書いたが、内のかみさんは、体質的に一滴もお酒を飲めない。結婚する前だったか、一度、ビールを盃に半分くらい飲ませたら、顔があっという間に真っ赤になって、びっくりしたことがある。日本酒を飲むときの盃に半分くらいというと、料理で使う小さじくらいかな?
そんなわけで、断酒の先輩というわけではないが、年中酒を飲んでいた自分とは正反対の、365日一滴もアルコールを飲まない人が、自分の奥様なのだ。
飲んだくれの私から見て、彼女の何が凄いかというと、よく、ママ友との飲み会に行くのだが、一人だけウーロン茶とかジュースで、のんべーママ達と、二次会三次会まで行って、午前様になることもある。
昨夜も、気の合うママ友4~5人で飲み会をやってきて、午前様だったが、朝はしっかり起きて、朝食の準備など、卒なくこなしている。彼女にとっては、飲み会でどんなに遅くなろうと、単に睡眠不足なだけ。
私:「よく、酒を飲まないで、そんなに長時間飲み屋にいられるね」
妻:「別にぃー。平気だし」
私:「周りみんな酔っ払ってるのに、一人だけしらふで大丈夫なの?」
妻:「結構楽しいよ」
で、カラオケでノリノリで歌ってきたりするのだ。もちろん、一滴もアルコールを飲んでいないから、二日酔いにもならないし、私のように失態を演ずることもない。
私も、酒の席では、妻を見習い、こんな風に、ノンアルコールでさらっと渡りあい、「じゃ、お先に!」なんて、さっと足取り軽く帰ってくることが目標だ。
しかし、今の私はまだまだ、飲み会になど顔を出せない。ただ、飲まない日々を、1日、また1日と、淡々と積みあげてゆくだけ。
今のところ、その1日1日は、己との闘いだ。凄まじい闘いが、連日、自己の体内で繰り広げられている。飲みたい・飲ませろ軍団と飲まない・飲みたくない軍団が、夕方から戦いを始める。
ほんの少しだけ、飲まない軍団が優勢かな。しかし、形勢逆転など、あっという間だということが分かっている。
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