断酒を決意するに至った日の前夜。私が最後に何を飲んだか。
恥ずかしいが、忘れぬうちに(断酒を継続していれば忘れぬだろうが)戒めのため、ここに記して、残しておこう。
ブランド名は、メーカーさんに迷惑がかかるので上げないが、酒の種類は、「泡盛」だ。皆様ご存知のように、泡盛は他の酒と違って、アルコール度数が高い。これの720mlのビン。ちょうどメインの酒を切らしていたので、買ってきた。
夜、いつもの如く、自分のつまみを作りつつ、第3のビールと缶酎ハイ(シークワーサー味)それぞれロング缶だから、500ml×2=1リットル!のアルコール入り炭酸飲料を胃に入れて、少しいい気分になったところで、泡盛の栓を開けた。
氷をお気に入りのグラスに入れて、そこへトクトクと、泡盛を注ぐ。ん~。この琥珀色というのかな、いい感じ。香りも。酒は何でも好きなのだが、特に泡盛は大好き。居酒屋だと一杯500円くらいするので、酒屋でビン入りのを買ってきて、家で飲むことが多かった。
注いだ一杯でやめておけばいいものを。。。もう一杯飲んだらやめよう。。。もう一杯。。。これでほんとに、最後の一杯。。。と飲んでいる内に。。。ビンは空っぽになっていたようだ。(翌日、空っぽのビンが部屋の角に転がっていた)
飲み終えたのが一体何時なのか、さっぱり記憶にない。家族と何やら話し、怒られたか、怒ったか、それだけは、ぼんやりと覚えている。
ふと気付くと、窓は明るくなっており、私は何故か自室の入り口の床の上で寝ていた。家族が掛けてくれたらしい毛布が足元近くにあるが、泥酔状態で、剥いでしまったのだろう。床に直接寝ていたのだ。3月とはいえ、寒い夜だったのに。
一つだけ救われたのは、自宅での出来事だったという事だろうか。もし、外で飲んでこんな状態ならば、電車ならホームから転落するとか、道路を歩いていたら、いきなり寝てしまい、車に轢かれて、あの世へ行っていたことだろう。
かみさんに、私が一体何をやらかして、どんなに夜中大変だったか、二日酔いの頭で、懇々と聞かされ、あー、こんなことをいつまでしているのだ、オレは!と断酒を決意したのが、その日その瞬間だった。
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