酒をやめることなど、露ほども考えていなかった頃の「父の日」は、「誕生日」と共に、おやじが主役となり、いつにも増して堂々と公然と飲酒できる日だった。
スーパーで刺身と、近くの焼き鳥屋で、10本くらい何種類か焼いてもらった串をつまみに、いい気分で、ビールをグビグビ、それが終われば、心ゆくまで、焼酎や日本酒を飲み、家族の事などどこかに忘れて、自分だけ早くも泥酔していた。
父の日でなくても、毎日が似たような日々だったことは、確かだ。つまみがしょぼいかどうかの違いだけで、飲む酒の種類も量も、毎日変わらない。そんな日々が、断酒前日まで、当然のように続いていたのだ。今思うと、空恐ろしい。
ところが、先日のブログにも書いたが、人間、変われば変わるものだ。
今晩の我が家は、質素な夕食だ。が、家族で食卓を囲めるのが一番の幸せと言うものだろう。皆健康で、こうして過ごせることの他に、欲しいものはない。おやじの酒が消えただけで、これだけの変化が起きている。
飲み物は、100パーセント果汁のジュースと、麦茶だ。炭酸系の飲料は、今晩は食卓に登場しなかった。食後のささやかな父の日のイベントは、「ロールケーキ」を食べること。これ、見た目は普通の紅茶のロールケーキだが、白い部分がアイスの、「アイス紅茶ロールケーキ」。新製品という事で、ケーキ大好きのかみさんが、買ってきてくれた。(おー!そうだ。酒をやめたおやじの日ということで、息子がケーキ代に500円カンパしてくれたのだそうだ。ありがとう!)
飲みたい気持ちは変わらない。これはいつも書いていることだが、恐らく一生消えないのだろう。ただ、最近、飲みたいのに飲まないでいることが、以前ほど辛くない。
我慢するということではなく、何と表現したらいいのか、難しいが。。。飲みたい気持ちはそのままに、「オレは、もう、酒いらないんだよ」と、心の中でつぶやくと、すーっと、飲みたかった気持ちが消えてゆくような感じかな。
この夏を乗り越えて、秋になり、冬になり、年末の頃、酒に対して一体どんな心構えの自分になっているのか、今からとても楽しみだ。それには、一日一日の飲まない生活の積み重ねが大事。
ということで、平穏な父の日が暮れた。
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ところで、番外編だが、昨日前輪のチューブを交換して、一件落着した息子の自転車。かみさんが試乗して、OKだったのに、本日、息子が野球の練習に行った帰り、また、パンクしたと!しかも、汗水たらして交換した前輪!
どうなってんのおーーー!?
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