以前書いた記事【積極的に飲まない!(断酒55日目)】に頂いた、originalorange様からのコメントの中に「お酒を飲むことによって生活が良くなる人は少ないと思いますが」という一文があり、ずっと、気になっていた。
短いが、含蓄ある言葉である。少なくとも、私には当てはまっている。
「お酒を飲む事によって生活が良くなる人は少ない」
私もそう思う。中には、極少数ながら、生活が良くなる人もいるのかもしれないけれど。ただ、それまで酒を飲んでいない人が、飲むようになってから、生活が良くなった、というシーンは、想像できない。
酒を最初から飲まない人でも、うちのかみさんのように、配偶者がかつてのんだくれで、今は飲んでいない場合、飲む事とやめる事のそれぞれの利害はよく分かるだろう。我が家では、私が酒を飲む事によって、生活は劣化していた。
酒を飲んでいる本人だけは、アルコールによって大脳に麻酔がかかり、別世界へトリップし、好き勝手な振る舞いをする。家族にとっては、大いに迷惑でも、一家のおやじなので、放り出すわけにもいかず、色々としでかしたトラブルの後始末をしなければ、一日が終わらない。
なんと理不尽なことを、家族に対して過去の長い間、自分はしていたのだろう。
「お酒を飲むと生活がより良くなります」
そういう人も、世の中には、いるはず。養命酒のような飲み方ができる人なら、どんな酒でも百薬の長になる。実際、適度に酒を飲んだほうが、健康になるというデータもあるくらいだから。
私は、断酒の前、何度も、節酒に挑戦したのだが、一度もできたためしがない。一日
か二日だけ、今日はビール1本で我慢したぞー!と満足するが、すぐに元の酒量に戻っていた。週に一度の休肝日というのも、何回か取れたことがあったが、継続的には取れず、結局、連続で飲んでいた。
節酒できる人も、もちろんいる。私は、節酒はできないので、飲まないという道しかなかった。
「お酒を飲まなくなり生活がより良くなりました」←私の場合
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