実に多い、『酒を飲み帰宅途中』の、事件。公務員、警察官、大学教授、などのお堅い職業の人も、飲酒運転やら痴漢やら盗撮やらで、しばしばニュースになる。
飲み始めは大丈夫でも、ある程度の量の酒(=アルコール)が入ると、当然、酔う。どんな酒豪でも、人間ならば、必ず、酩酊する。帰宅する頃、その酔いがピークに達していることが多い。理性を司る大脳に麻酔がかかった状態で、飲んでいた店を出て、自宅に向かうわけだ。
飲んでいた店の隣が自宅ならば、ほぼ問題はないだろう。しかし、大方の場合、その場所と、自宅は、かなり離れており、電車や車で移動しないと、帰ることが出来ない。移動手段も様々だろうが、電車と車が殆どか。自転車、徒歩、ということもあるかな。
何れの移動手段においても、酔って理性を失っている人は、加害者にも被害者にも、成りうる。電車ならば、女性にちょっかいを出したり、喧嘩をしたり、車ならば、飲酒運転をしたり、徒歩ならば、階段から転げ落ちたり、など。
私も、お縄こそ頂戴しなかったものの、『酒を飲み帰宅途中』には、これまで実に何度も色々な失態を演じた。以前、ブログにも書いたが、若い頃から、つい最近の、断酒を決意するまでの約30年もの間。
自宅で飲んで酔っ払った場合は、まだ救われる。『帰宅』する必要がないから。家から外へ一旦出たからには、昔から、「男は敷居を跨げば七人の敵あり」と言われ、道を歩くときにすら、注意を怠ると、危ない。
外で酒を飲み、酔った状態で活動するということの、如何に非常識なことか。本来理性的な人も、大脳に麻酔が掛かるから、原始的な本能に負けてしまう。それで、冒頭に書いたような犯罪行為を犯すこともある。
Googleで、ちょっと単純な検索をしてみた。
《酒を飲んで帰宅途中》というキーワードで検索をかけると、以下のような結果がすぐに出てきた。検索結果の、ほんの1~2ページの内に全て入っている。
・電車を乗り過ごした
・女性の胸を触って捕まった
・路上に横たわって車に轢かれて死亡
・清掃車に巻き込まれて死亡
・転んで怪我をした
・自転車で転び骨折
・店員を殴って捕まった
検索キーワードは、《酒を飲んで帰宅途中》だけであって、その中に”事故”、”失敗”、”事件”、”犯罪”などの単語は入れていないのにもかかわらず。
酒を飲んで帰宅する途中というのは、如何に危険が多いかということが良くわかる。
私は、酒を飲まなくなってからは、もちろん、一度も電車で乗り過ごしたことは無い。夜、かなり遅い電車に乗っても、パッチリと目は開いており、読書したり、スマホを覗いたり、周囲の酔っ払い(←かつての仲間だな)を観察したりしている。
ここ2、3日、涼しいせいもあるのか、飲酒欲求が、ほぼ無い。嬉しいことだ。暑くなっても、このまま過ごせるといいなあ。最近、酒のことを忘れている時間が長くなってきたようだ。このまま永遠に忘れてしまいたいところだが、また、戻ってくるんだろうな。
先日も書いたけれど、また書く。
(映画評論家の水野晴郎さんの口調をお借りして)
『いやぁ、断酒って本当にいいもんですね~』
←暑いと、もっと涼しいところに猫達は避難してるようだ。
代わりにいたのが、アオスジアゲハ。
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