断酒マラソンの後半戦は、毎日が爽快だ。飲酒欲求というものが、ないから。のどが渇いて飲む、水や、炭酸水が、実にうまい。
これから、生きている間、毎年３月１５日をスタート、翌年３月１４日をゴールの断酒マラソンを繰り返そうと思っている。ゴールの日には、浮いた酒代で、ちょっとしたものを自分と家族にプレゼントしよう。
一昨日ちょこっと書いたが、タイトルの本、読了した。副題が、「自立へ ステップ・バイ・ステップ」裏表紙には、次の文章が書いてある。
『アルコール依存症は、回復はあっても治癒のない病気である。死亡率もきわめて高い。本人の社会生活はもちろん家族への影響も深刻だ。この病気に打ち克つには文字どおりサバイバル作戦が必要である・・・［後略］』
私が読んだのは、１９８６年１１月３０日初版、２００１年２月２８日初版第１６刷と書いてある。少し古い本だが、内容は、素晴らしい。この中の、章ごとに挿入されている、医師と、アルコール依存症の人と、その奥さんの会話が、丸で、私に近いのだ。
アルコール依存症の人の生態、一緒に暮らす家族、その中の子供たちの受ける心理的な被害など、きめ細かく、痒いところに手が届くように記述されている。
アルコール依存の問題は、根が深い。そこからの回復について、様々なアプローチが書かれている。この本で、はっきりと宣言されていることは、アルコール依存症には、回復はあっても、治癒はない、ということ。
正直な話、半年間続いた断酒の後で、この本を読んで、アルコール依存症に治癒はない、の下りを読んで、愕然とした。自分では、治ったのかな、と思っていたから。
山の頂上を目指す登山の話に例えて、説明されている。例えば、うちのかみさんのように、全然飲まない人は、飲酒山の麓にいる。登った経験もないし、これからも登らない。ところが、飲酒経験者は、その、いつもの飲酒量などに応じて、５合目だったり、８合目まで登っていたりする。
ここで、断酒した人が、この飲酒山を一旦下山して、また麓から登りなおしたいな、と思っても、ダメなのだそうだ。８合目まで登ったことのある人は、一旦飲酒を再開したら、もう、すでに８合目にいるのだと。
なるほど！スリップした人は皆、すぐに以前の飲酒習慣に戻ってしまうというのは、そういうことなのか。
また、この本では、私のような、断酒を開始して１年にも満たないひよっこのことを、「しらふのアル中」と表現している。ん～。言いえて妙なり、と納得。
私の、断酒前、断酒後のことを、そのまま書いたような文章があったので、少し長くなるが、引用させて頂く。
断酒前：『酒を飲んでいるときには、道を歩いていても、酒屋と飲み屋と自動販売機しか目に入りません。仕事場にいても、仕事がひけてから飲む一杯の酒のことしか頭にありません。家でも関心のあることは、晩酌とこれに続くだらだらした飲酒と寝酒だけです。要するに酒のことだけしかない別の世界に住んでいるようなもので、他のことはすべて背景としてしか映っていないのです』
断酒後：『ところが、酒をやめると世界は一転します。道を歩いていても、道端に咲く花が目に入ったり、樹々の葉が四季によって種々に移り変わるありさまがわかります。商店街でも、果物屋さん、お米屋さん、洋服屋さんなどいろいろの店があることにあらためて気づくのです。仕事場では、自分に任された仕事に没頭することができます。家庭では、改めて一家団らんの暖かさと楽しさとやさしさが身にしみてきます。このように、酒をやめることによってその人の世界は大幅に変わり広がるのです』
断酒後、道端に咲く花が綺麗で美しいことに気付き、写真を撮っては、ブログに載せていたのも、こういうことだったのか。。。と素直に頷く。一家団らんも、この通り、取り戻すことが出来た。
私は図書館で借りることができたが、Ａｍａｚｏｎでも、購入できるようだ。是非、ご一読を！
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午前中、かみさんとウォーキングがてら、野菜とロールケーキを買いに行ってきた。このことは、もうひとつのジョギングブログに書いた。帰りに、食べた、ソフトクリーム。（子供には内緒（笑））
右の、ミックスが、私の食べたほう。
うまかったな。
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