午前中は豪雨。午後から雨は上がり、曇り空となった。たまに日も射す、台風がらみの妙な天気だった。
夕方、息子を伴い、近所に用足しに出た。家から1分も離れていない道路で、数人の大人が、心配そうな表情で誰かを取り囲んでいる。近寄って見ると、60代後半くらいの男性が、呂律の回らない口調で、消防か警察に電話しているようだ。その携帯電話は、通りかかった20代くらいの親切な女性が、貸してあげたらしい。
見ず知らずの人だが、私達を見ると、片手を上げて、「ヨッ!」と、丸で知人のような態度。座り込んでいる周囲には、缶ビールのロング缶、焼酎か日本酒のワンカップ、柿の種などが無造作に置かれている。
あー...これは、どこからどうみても、かなり重度のアルコール依存症の人だなと思いつつ、その場は、通り過ぎた。
歩きつつ、息子に、
「あれは、アルコール依存症と言って、酒を飲みすぎて、自分で酒をコントロールできなくなってしまったんだよ」と説明。
息子は、
「ふぅ~ん。あの人は、道路で酒飲んでたけど、パパは以前、家であんな感じだったね」
痛い所を突かれた。確かに!そうだった!
半年前、酒量が増えつつあったころ、いきなり断酒したのだが、もうひとつの選択肢として、飲み続けていたとしたら。。。
何ヶ月後か、何年後か分からぬが、私も、さっき見た人と同じになっていたのだと思うと、背筋が寒くなり、ゾッとした。第三者の目で、観察したから、そう思ったけれど、私が、張本人だったら、どうだろう。
断酒しなかった場合の飲んだくれている自分の未来など、予想することも、想像することも、とても簡単である。アルコールに制御されてしまう人間は、末路が決まっている。
断酒すれば、その人生は末広がりだ。あらゆる可能性がある。何でもできる。
飲み続けたら、その人生は、完全に尻すぼみ。どう足掻いたって、アルコールに支配され、人生は終息する。
夕方の光景は、私の断酒人生の教訓として、ずっと記憶に留めておく。
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