自分が酒を当たり前に飲んでいる時は、飲まない人が異常に見えた。
「なんでこんなうまいものを飲まないんだ?飲むと気持ち良くなるのに、なぜ飲まないんだ?どこかおかしいんじゃないのか?」
今、酒を全く飲まない側になって、周囲ののんべーを見渡すと、今度は、普通に当たり前に飲酒している人々が、異常に見える。
「なんで酒をあんなに無分別に飲んでいるんだ?飲むと酔っ払うし脳にも身体にも良くないのに、なぜ飲んでるんだ?どこかおかしいんじゃないのか?」
人間なんて、勝手なものだなー。
そうそう、タバコでも、同じだ。喫煙していた頃は、吸わない人が、ヘンとまでは言わないが、良くタバコ吸わないで平気だな、などと思っていた。これは、かなりおかしな感覚だ。非喫煙者からしたら、タバコなんて、臭くて異様な煙でしかないのに。
それが、自分が禁煙して暫く経ったとき、あー、吸わない人が正常なんだ、と思い直した。まー、こっちが当たり前の考え方だろう。
酒をコントロールできない人間として、断酒し、酒(アルコール飲料)について、あれこれマイナスなことを書いているけれど、酒を飲んでいる人を嫌いなわけではない。きちんと適量を守って飲んでいる人のほうが多いと思うし。
自分が、酒を飲む側に何十年も居て、半年前から飲まない側に移ったので、飲む側飲まない側両方の気持ちは分かる。
酒を飲む人は、飲まない人のことを、酒を飲まない人は、飲む人のことを、それぞれ、お互い、逆の立場で考えてあげれば、いいのではないか。そうすれば、飲めない人に無理やり飲ませたりすることも、なくなるだろう。
現実問題として、この世から酒が消えることは絶対に無い。だとしたら、自分がどういうスタンスで酒と向き合うかは、個人の考えだろう。私のように、根っから酒好きであっても、酒量をコントロールできない人間は、断酒する。決めた分量できっちり止めることが出来る人は、毎日飲んでも大丈夫だろう。
結局、先日書いたことの繰り返しになるが、飲みたい人は飲めばいいし、飲みたくない人・飲めない人は、飲まなければいいし、飲みたいけれど飲んでしまうと問題行動を起こす人は、酒を断つしかないし。
それぞれの人が、それぞれの酒に対する立場を尊重してあげればいいだけだと思う。
ただ、飲めない人・飲まない人は、しらふだから、相手の立場を考えることは出来るけれど、飲む人は、アルコールで酔っ払うので、飲まない人の立場を考えること自体を忘却し、酒にコントロールされた頭で、飲めない人・飲まない人にからんだり、飲酒を強要したりしてしまうこともあるのだろうなあ。
なんと厄介な飲み物であることか、酒よ。
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