『インナードリンカー』←これは、私(のみすけ)の造語。心理学用語のインナーチャイルドからヒントを得て、造ってみた。
そもそも、インナーチャイルドとは、まだ小さな子供の頃に、(色んな要因があるのだろうけれど)傷ついてしまった感覚や心のことを言うのだそうだ。
このインナーチャイルドが心にある場合、大人になってからの物事への対処方法、思考、リアクション、などにおいて、何らかの問題を引き起こす。治療方法としては、インナーチャイルドワークという、心のなかに住んでいる子供を助けてあげるセラピーによって、辛かったねー、もう大丈夫だよ、と癒してあげるのだという。
傷ついた心が修復されれば、それまでの問題は、良い方向へ進み、笑顔が戻るとのこと。痛かったその部分だけが、まだ子供だったんだけど、解放されて、やっと大人になれたってことかなー。
ここで、視点をアルコール依存に戻す。。。
アルコール依存症の大前提として、治らない、回復があるだけ、再飲酒すれば、あっという間に、元に戻る。ということを考えた場合、自分の中には、常に、飲みたい自分と、それを抑制する自分の二人がいるわけだ。
そこで、「飲みたいよ~」って、言い出すやつを、インナードリンカーと名づけてみた。一度酒の魔力に負けてしまった人には、必ずこいつが同居しており、追い出す駆虫剤もないし、強制的に立退きを求めることも出来ない。イヤでも、一生一緒なのだ。
弘法大師様との同行二人ならば心強いが、インナードリンカー(私の場合、インナーのんべーか!?)とのそれは、危なっかしいことこの上ない。
では、どうするか。
インナーチャイルドワークならぬインナードリンカーワークということで、同居人との対話が重要だと思う。
これまで、飲まない工夫として、飲酒欲求をボクサーのようにパンチでぶん殴ってKOするイメージでやってきたが、ダメだった。この飲酒欲求くんは、何度倒されても、しぶとく起き上がってくる。驚異的なタフネスさを誇るこの相手、実は、自分の心に住み着いていたインナードリンカーだったんだ。
だから、ケンカしてもだめということが分かった。一生離れることが出来ないのだから、仲良くして、話を聞いてやることだ。ただ、決して奴の欲しがるアルコールを与えてはいけない。
丸で生まれて間もない赤ちゃんのように、夜昼関係なく、いつ何時でも、「飲みたいよ~」ってインナードリンカーは甘え声を出す。そしたら、話を聞いてやることだ。なんで飲みたいの?どうしたの?どうすれば酒を飲みたい気分が無くなるの?って、やさしくね。自分の心との対話ってとこかな。
たぶん、HALTが絡んでいることが殆どだと思う。腹減ってるんだよう、頭に来てるんだよう、淋しいんだよう、疲れてるんだよう、のどれかを訴えるだろう。そうしたら、それぞれ、何か食べよう、ちょっと深呼吸して怒りを逸らそう、誰かと連絡取ろう、風呂に入って早く寝よう、って、優しく対応してあげる。
これは、終わることのないセラピーだな~。でも、いつでも自分で行えるので、まだいいかな。
こんなことを書いてきて思うのは、うちのかみさんのように、大人になっても、インナードリンカーが住んでいない人って、身軽でいいよな~ってこと。誰しも、子供の頃は無垢だったのに、一体いつから住み着いていたんだろうね、インナードリンカーは。
さて、これからも、よしよしって、癒してあげるから、ず~っと一生、断酒の同行二人で行こうぜ、オレのインナードリンカーくん!
(了解!)
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