ブログを立ち上げてから、先ずは断酒丸一年まで毎日書こうという目標を立てた。☓☓☓日目の数字が、どんどん３６５に近づいている。
途中、法事で電波の届かない所に外泊して更新できなかったのと、ブログのことをコロッと忘れていて、更新が翌日になったことがあったが、まー、ほぼ毎日良く書いてきたと思う。満願まであと、２週間ちょっとだ。
普通の願なら、その日を達成したらそこで終わりだが、私のそれは、単なる目安に過ぎず、更なる精進を重ねて行くだけだ。
書き始めた頃と、今と、もちろん同じ自分だが、随分と精神的に成長した。
再飲酒の主要な原因。H(ungry)A(ngry)L(onley)T(ired)の内、私の場合、Angry（怒り）が一番危険。スリップのトリガーはこれだと分かっている。
実はHALTという言葉さえ、断酒してから学んだのだが、それからは、意識して怒らないようにしていた。一種の修行だ。最近では、怒り頻度がかなり減った。たぶん、以前の三分の一くらいになった。
家族もそうだし、他の人と話す時も、メールでも、LINEでも、以前は、瞬間湯沸し器だったので、何かちょっとでも引っかかると、すぐに怒ったものだ。
「何だとぉ～！」「ふざけんなよ！」「やってらんねー！」（プンプン！）
この後は、お決まりの深酒、やけ酒コースだった。飲むと、ス～ッと怒りが引いていき、酔っている間だけ、楽になる。でも、醒めたら、元の通り。意味なし。
今は、取り敢えず、グッと飲み込んで、にっこり笑う。考えるのはそれからだ。最近分かったのだが、自分の心に緩衝材を入れて、一旦受け止めてみると、実は、相手の言葉や文言には悪気がないことのほうが多い。勝手に怒っていた自分のほうが浅はかだったようだ。
特に、一番身近で、一番大事な人、かみさんとの口喧嘩が激減した。口から出る言葉というものは、愛の告白の時のように、熟考して選べば問題ないのだが、普段は、ポンポンと本意でもない軽口も出てしまうものだ。私は先ず、かみさんの言葉を受け止めることにした。それだけ。言い返さない。すると、不思議なことが起こった。。。
飲んでいた頃は、しょっちゅう、ガーガーキーキー、言い合いが絶えなかったのだが、それがどんどん減り、今は殆ど、ぶつからない。私が心の緩衝材を大きく分厚くしたら、家の中が平穏になった。怒りの減るのと、飲酒欲求が弱まるのと、正比例しているようだ。
結局、やり場のない怒りというものは、空から降ってはこないし、誰か他の人が原因というのでもなく、自分自身が生じさせたものだ。これを癒やそうと、酒の力に頼んでみても、はてさて、酒は願いを叶えてくれるだろうか。飲酒したところで、何も良くならないし、解決もしない。逆に、アルコール摂取は、人生の全てを悪い方向へ誘い、困難にする。
私は、この事に気付くのに、何十年も掛かったワケだ。
（アホだが、気付かないで終わる人生よりはマシかな）
その日のブログにも書いたが、先月の２４日、あることで、断酒以来最大の怒りが自分を襲ったのだが、何とか対処できた。怒りをコントロールする練習が、役に立った。練習台のかみさんには感謝している（笑）
HALTのどれかで酒を飲んでしまうというのは、バカらしいし、酒代と、飲む時間と、酔っ払う時間と、反省の時間が、勿体なーい！腹が減っても、怒っても、寂しくても、疲れていても、酒がそれらを癒してくれるというのは、幻想にすぎない。酒は、味方ではないし、万能薬でもない。敵であり、毒薬なのだ。
空腹時、怒り心頭時、孤独で寂しい時、疲労感たっぷりの時、これらを受け止める練習だと思って、先ずは、受け止める。それから、飲酒以外の解決方法へ自分自身で己を導く。
トレーニング！トレーニング！トレーニング！
酒を飲まないのも、トレーニング。
怒らないのも、トレーニング。
笑うのも、トレーニング。
スポーツと同じ。日々の練習が、試合に生きる。私の場合の試合は、日常生活そのものなので、トレーニングと試合の境目は無い。
義父が４年前の今頃（２月２４日）撮影した大船渡の穴通磯。
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