(↓これは、何の花?分かる人は凄い!葉っぱで分かるかも)
昨年の3月に突然断酒してから、かつての飲み仲間には、とんと会わない。が、もし機会があれば、これ、わざとらしく使ってみたいフレーズなのだ。。。
酒を片手に盛り上がっている連中を横目に、自分は涼しい顔で...
「あれ!?まだ、酒飲んでるの?」
去年の今頃は、飲みたくてしょうがないけど、意地でも飲まないぞって、かなり強がっていたから無理だったけれど、今年は自然に言えそうな感じがする。
これに関連して、私の好きな逸話をご紹介。昨日は道元禅師を出したので、今日は沢庵禅師の故事。この方は同じ禅宗でも、臨済宗である。大根の沢庵漬けを考案したとも、広めたとも言われている。
時は江戸時代の前期。三代将軍家光が、まだ将軍になって間もない頃のこと。朝鮮からの貢ぎ物の中に、日本人がはじめて見る虎がいたのだそうな。もちろん、頑丈な檻に入れられている。
家光はこの檻に人を入れようと企てる。先ず指名されたのは、剣豪・柳生但馬守宗矩(むねのり)だ。宗矩は、木剣を片手に、檻に入った。猛虎は牙を剥いて、隙あらばいつでも飛びかかろうとしている。
宗矩は木剣を構えて、物凄い殺気で虎を押す。虎は、その勢いに圧倒され、何もできない。しかし宗矩は、虎の檻から出てきた時には、かなりへたばっていたらしい。
次に将軍家光から指名されたのは、何の武芸も身に付けてはいない、沢庵和尚だ。沢庵はニヤリと笑い、さっと立ち上がり、数珠を片手に、檻の中へスタスタと入っていく。
さて、虎は...
なんと、沢庵の足元に、丸で猫のようにまとわりついてくる。喉までゴロゴロ鳴らしていたとか。沢庵は檻から出るときも、丸で猫のように虎の頭を撫でてから出てきたそうな。もちろん、沢庵は、呼吸も普通であり、汗一つ掻いていない。
この話は、本当にあった事なのかどうか、定かではないようだが、私はとても気に入っている。
飲みたくて堪らない気持ちを、力技で押さえ付けていた頃の私は、柳生但馬守宗矩だなー。我慢するのがしんどいし、常に神経を使う。今でもまだ、それが続いているが、そんなに疲れなくなってきたかな。最終目標としては、沢庵和尚のように、酒をなでなでしてみたいなあ。いつのことやら。
飲酒の是非は棚に上げるとして、アラフィフ世代になったら、飲酒そのものをやめた方が正解だと思う。何故と言うに、身体の諸機能が衰えてくると共に、世の多くの勤め人には定年と言うものが存在するから。
(遥か昔に勤め人のレールから脱線してしまった私には、定年などという優雅なものはなく、死ぬまで稼がなければならないが。。。)
何を言いたいかというと、会社にいる間に飲酒という習慣を断っておけば、定年後、暇を持て余しても、飲酒に走りアルコール依存症になる危険性がかなり低くなると思うので。
私の年代なら、周囲ののんべーたちに、「あれぇ、まだ酒なんか飲んでるの?」と、余裕をかましてみたいものだネ。
こんなことを書くのも、世間で言われている「老後」について考えてみたからだ。一体何歳からを「老後」と言うのか知らぬが、例えば65歳くらいからとしようか。その年齢に達して、まだ酒を飲んでいるようでは、何かのきっかけで、酒に酔い、老醜を晒すかもしれない。
もちろん、年老いたとて、きちんと決めた量で終わらす適正飲酒を楽しむことが出来る人ならば、健康にも良いし、長生きの秘訣にもなるかも。
ここで、つい最近連続して読んだ、俳優・入川保則さんの本から、素晴らしい酒の飲み方を紹介する。これなら、文句のつけようがない。
『いくらがんで死に行く身とはいえ、飲みすぎるわけにはいかない。僕は小ジョッキのビールで乾杯したあとは、冷酒2合を3時間かけて飲む。アルコールはそれだけ。むろん酔っぱらいはしないし、そもそも飲んだ気にもならない』(入川保則著「自主葬のすすめ」P56より)
(因みに、もう一冊は、『その時は、笑ってさよなら 俳優・入川保則 余命半年の生き方』という本だ。別の機会に、この本のことも書いてみたい。)
私が、もう、やめようよ、と誘っている対象の人は、ついつい飲酒量がオーバーしてしまう人。自分で酒をコントロール出来ない人。
あっさりやめるのは、難しいけれど、やめてしまって、かつての飲み仲間に、
「まだ、飲んでるの?」
って一言かましてみよう。
(こんなことを書いているが、断酒以来飲み仲間には会っていないし、これからもたぶん会わないので、私には、一言かます機会がないと思う)
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冒頭の写真は、義父が4年前の今頃撮影した、朴の木の花!朴の木は知っているけれど、花の実物は見たことがない。
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