酒を断つためならば、こんなこともあんなことも試してみたい。
たまには（いつもか！？）下らないなぁ～でも面白い！断酒の奇策・珍策・怪策・愚策を並べてみよう。しかめっ面して断つのも良し、奇想天外・荒唐無稽なことを考えて、断酒を楽しんでも良し！？
その１．離島編
これには、カネとヒマと勇気と離島が必要だ。ロビンソン・クルーソーのように、一人で島で暮らす。サバイバルだ。もちろん、勝手なことをすると家出扱いされるので、ちゃんと家族や知り合いには、断酒のために離れ小島で暫く暮らすという触れ込みをしておく。
その２．禅寺編
住職は、もとアルコール依存症だった坊さん。寺は人里離れたかなり辺鄙なところにあるので、ここで断酒の修行をしたい人は、自分の食べる米を自分で持っていく。断酒指導の坊さんと共に寝起きし、規則正しい生活をする。もちろん、座禅修行も行う。飲みたい気持ちが出てきたら、カーーーーーツ！と、警策を当ててもらう。目が覚める。
その３．改宗または入信編
酒を飲んではいけないという、宗教に入る。酒を飲んではならない、有名な宗教もある。そこの熱心な信者になる。または、自分で教義が不飲酒の宗教を作り、教祖となる。酒を飲まないことは、良いことだ、と布教して歩き、信者を増やす。
その４．賞金１億円編
どうしても酒をやめたい飲んだくれと、お金が余って困っている人が出会うと実現する断酒プラン。条件は、お金持ちが指定した日から連続して３６５日間、一滴も酒を飲まない事！これを守れたら、お金持ちが飲んだくれに１億円の賞金を贈呈する！ただ、一滴も飲まないことをどうやって証明するのか、難しいかな。それと、酒をやめたい飲んだくれは沢山いるけれど、金が余って困っている人って、いないな(笑)
その５．世界一周船の旅編
《断酒世界一周船の旅》これは、超豪華客船を使い、東京湾から出航し、日本の主な港へ寄り、全国の希望者を乗船させてから、一年かけて、世界中を回る。船には一滴の酒も積んでない。アルコール依存症を専門に診療する医者も乗船しており、安心して長旅を過ごすことが出来る。ゆったりと船旅を楽しみながら、健康になり、断酒も出来る。なかなか素晴らしいプランだが、ひとりン千万は掛かるね。
その６．月面基地編
月面に構築された断酒用の基地に滞在して、毎日漆黒の空間に浮かぶ地球を見ながら、断酒に励む。（励むと言っても、月面で何をするのかなあ？さぁ？）酒を飲みたくても、月面には無いので、断酒にはもってこいの環境だ。その前に、いつ出来るんだ、月面基地は！？
その７．宇宙編
火星への片道の旅に応募し、本当に行く。宇宙空間では、地球のことが恋しくて、酒どころではないはず。火星に着いても、酒はない！片道切符なので、地球に戻ることもないから、二度と酒は飲めない！でも、火星への旅は、当選確率がかなり低いよ。
と、この辺りにして、筆を置く。バカバカしい案を取り敢えず並べてみて思ったのは、日常生活をいつものとおりに送りつつ、酒を断つということは、かなり難しいということだ。
ここで一気に現実に戻るが、専門病院への入院は、それが本人の意志と一致するなら、かなり強力な手段になる。今実現している飲酒生活が、そのまま自分の日常生活なのだから、そこから離れるということは、ある意味上記の離島・禅寺・乗船あたりと同じ条件になるわけだから。
但し、本人の希望が伴わなければ、それは単なる隔離に終わる。酒から引き離されて迷惑な思いをしただけの本人は、入院期間満了と共に、元の飲酒生活に戻るだろう。
いつも書いているけれど、結局、本人の気持ちが一番の武器だ。今のままの生活で良しとするのか、酒を断ちたいのか。そこに、スタートラインがある。
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