昨夜21時過ぎ、携帯電話の着信音が鳴った。
所用で暑い中ずっと外出していて疲労困憊していたので、そろそろ寝ようかと思っていた所だった。
相手は、30年来の友人であり、かつての飲み仲間であり、現役の飲んだくれ人間でもある、K氏。ちょうど私が酒を飲み始めた頃に、飲酒の指導係(?)だった、私の先輩だ。私より3つ年上。その頃、街角ではこのダンシング・オールナイトが良く流れていた。
もんた&ブラザーズ「ダンシング・オールナイト」
(若い世代の人は知らないだろうけれど、もんたと言っても、みのもんたではありません!もんたよしのりさんですよ!格好いい!)
サビだけの替え歌
(《一晩中踊ろう;Dancin' all night》→《一晩中断酒だ;Danshun' all night》)
♪Danshun' all night 一口飲めば
Danshun' all night 酔いに染まる
Danshun' all night このままずっと
Danshun' all night お口を閉じて
早いもので、あれから30数年が瞬く間に過ぎ、お互いにおっさんになってしまった。ただ、同じおっさんでも、違いがあり、私は両方とも断ったが、K氏は、まだ酒もタバコもやめるどころか、ずっと同じペースで続けている。
このK氏、たまに酔っ払って電話をしてくるのだ。しかもそれが、いつも夜遅く。昨夜のように21時なら早い方。23時過ぎの、緊急でもない電話は、ハタ迷惑この上ない。酔っているから呂律が回っていないし、同じことを何度も繰り返すし、そもそも何かの用があって電話してくるのではなく、単に泥酔して電話したくなっただけなのだ。
そんなことが何度も重なり、家族からは大ブーイングが起きたので、K氏には申し訳ないのだが、家の電話は着信拒否にしてある。これで少なくとも、夜中には着信音が鳴らない。私の携帯電話は、通ずるが、23時にオートパワーOFFの設定をしているので、それ以降は通じないが。。。
私が断酒ブログなど書いていることを彼は知らないから、K氏の面白い経歴を少し暴露しておこうかな(笑)
K氏は、ある意味ハチャメチャな飲み方をする人だ。給料丸ごと飲んでしまい、借金しても飲む人。十分アルコール依存症だと思うが、それを克服する気などさらさらない。
若い頃からサラ金やクレジットカードを使いまくり、借金まみれの生活をしていた。K氏最後の大借金は、バブル末期の頃、マ○ダのサバ○ナR○-7という新車を、全額ローンで購入したことかな。半年もしないうちに、ローン返済で行き詰まり、この車はK氏の手から離れてしまったが。
当時、私がK氏のアパートに遊びに行くと、いつも郵便受けは、請求書やら、督促状やら、裁判所からの命令書やらで溢れかえっていた。
私:「何これ!きちんと封を開けて、先ず読みなよ!」
K氏:「あん?そんなもん、捨てとけ!読むだけ損だ」
私:「借りたカネぐらい、返さなきゃダメじゃん」
K氏:「返せるわけねーだろ!」
何が損だか、K氏にカネを貸した業者の方が損だろうが(笑)
そしてK氏は、30代半ばの頃、借金から逃げるため、雲隠れしてしまった。私の聞いた範囲では、その額1000万以上はあった。
雲隠れ中も、借金&飲んだくれ生活をしていたK氏だが、人生とは摩訶不思議、運命の歯車がどう回るか、これまた予測不能。真面目だからって良い報いがあるとは限らないし、怠惰だからって、お仕置きが待っているわけでもない。
なんと、そろそろ50に手が届こうと言うころ、K氏は逆玉の輿に成功。今や某県の片田舎で、悠々自適の生活をしている。しかも、まだ50代半ばのK氏は現在働いていない。奥さんが働いているのと、K氏の”嫁いだ”先が、資産家で、山やら田畑やらを沢山持っている。まー、K氏は”嫁ぎ先”の、ある特殊な事情を飲んだ上で婿入りしたわけだが、この辺りは伏せておく。
(K氏側の親族からすると、次男坊かつ飲んだくれかつ問題児のK氏が婿入りすることは、願ったり叶ったりの拍手喝采であった!)
昨夜の電話では、結局1時間も話してしまった。 私は、携帯電話での長話が嫌いなのだ。電磁波の影響なのか、頭痛がするし、気分が悪くなってくるから。でも、K氏は、先日書いた私の甥っ子のことも小さい頃から知っていて、その話もしていたら、長くなってしまった。
それで私はついでに、自分が酒をやめて1年以上になることと、やめるまでの経緯や、体調の良いことを話してみた。もちろん、この手の断酒の勧誘は無意味に終わることを十分に承知の上で、こんな会話をした。
私:「Kさんも、酒やめなよ。」
K氏:「あのな、のみすけよ。オレから酒とタバコとったら、何が残るんだよ!」
K氏は、高血圧と高脂血症で、通院中だそうだ。何と最高血圧が198を記録したとか。。。酒をやめて、軽く運動したほうが、酒を飲み続けて降圧剤という薬でムリヤリコントロールするより遥かにいいと思うのだが。。。
最後に、K氏の借金はどうなったか?気になるでしょう。。。
「正直者が馬鹿を見る」って、本当に思うけど、結果的に、K氏は、借金全額踏み倒した!あの頃、貸す側もどんどん貸して、借りる側もどんどん借りてたから、K氏みたいな人は沢山いるんだろうなー。
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