WHOが、タバコ税の引き上げを提案しているとの報道を目にした。
記事には、『WHOによると、タバコ税が高ければ高いほど、喫煙者を効果的に減らしたり、若年層の吸い始めを予防できるというデータがあるという。』と書いてある。
これ、酒も全く同じ論理だと思うが、どうなんだろう。
『xxxによると、酒税が高ければ高いほど、飲酒者を効果的に減らしたり、若年層の飲み始めを予防できるというデータがあるという。』みたいな。
一昨日も話題にした酒税で言うと、個人が酒を造ったらあかん!ということで、1980年代に《どぶろく裁判》というのがあって、詳しくは、wikipediaに載っているが、最高裁判所の判決の主旨の中にある、
「・・・国の重要な財政収入である酒税の徴収を確保するため、製造目的のいかんを問わず、酒類製造を一律に免許の対象とした上、免許を受けないで酒類を製造した者を処罰することとしたものであり・・・」
の、私が赤色にして下線を付けた部分に注目してほしい。
別の資料によれば、酒税収入は、ざっくり、以下のように減ってきている。
平成8年度約2兆円→平成20年度約1兆5千億円→平成25年度1兆3千5百億円
また、平成20年のデータを基にした厚生労働省研究班の推計では、アルコールの飲み過ぎによる社会的損失は年間4兆1483億円に達するそうだ。この損失額4兆円というのは、調べたら、今までしつこいくらい何度も何度もブログに書いていた。
ちょうど、平成20年(西暦2008年)度の酒税収入とアルコールによる社会的損失の推計値が出たので、収入と損失を並べてみよう。
我が国の重要な財政収入である酒税収入:約1兆5千億円
アルコールの飲み過ぎによる社会的損失:約4兆1千5百億円
{何れも、平成20年(西暦2008年)度データより}
「国の重要な財政収入」の酒税額から、アルコールの飲み過ぎによる損失額を引いた差分が、約マイナス2兆6千5百億円て、一体どういうことだ??
国の重要な財政収入である酒税を得るために、税金を掛けた商品が原因で、入った収入の3倍近い損失が出ている??
これぞ、《本末転倒》はたまた《主客転倒》の見本ではあるまいか。
税収と損失が均衡しているのなら、まだ少しはマシかもしれないが。。。
アルコールの飲み過ぎによる社会的損失を減らすにはどうしたらいいのか、ということで、先般施行された法律『アルコール健康障害対策基本法』を見守っているのだが、今のところ、何ら動きもないようだしなぁ。
そんなわけで、(どんなわけだ!)...
先日書いたことをまた書くが、私は、酒税をもっとずっと上げるべきだと思う。酒の種類で何パーセントとかチマチマやってないで、アルコールが入っている飲み物は、一律50パーセントとかどうかな。100%でも良い。200%でも良い。
写真は、昨日に引き続き、義父撮影のアヤメ。
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