『未練』については、実に数えきれないくらいにブログに書いて来た。
未練たらたら
未練がましい
未練たらしい
酒への未練。やめたいとは思うが、でもやっぱり、どこかでつながっていたい。縁を切るには忍びない。
別の言葉を借りると、『心残り』だろうか。酒に心が残っている。断って前進したいのに、後ろ髪を引かれる思いがする。
ある意味、押し売りが追いかけてくるようなものかもしれない。自分には不要なのに、はいどうぞ、と売りに来る。そんなもの要らない、帰ってくれ!と断ればいいのに、それが出来ない。
同じ《未練》を使った四字熟語で、《未練未酌がない》、というのがある。非常に冷淡で、同情心も斟酌(しんしゃく)する心もない、ということだ。どうせなら、酒への思いを、未練未酌もなく断つのが良い。
酒をだらだらと飲み続けたい心は、母親の胎内で、へその緒でつながっている胎児を想像すると分かりやすいと思う。現実世界に生まれたくないのである。ずっと酒という羊水の中で浮かんでいたいのである。
しかし!嬉しいことも悲しいことも何でもありのこの世にちゃんと生まれて、自力で呼吸しなければ、人生は始まらないのだ。
酒をやめたいならば、先ず、未練を断つ。もう飲めないのだ、と諦める。ここがスタートラインだと思う。ほんの少しでも酒とつながっていたい心が残っていると、せっかくやめても、どこかでその願望が叶ってしまう。それは決して嬉しいことではないだろう。
自分のことはどうだろう。私は、未練が残っていないのか。
よーく考えてみた。心残りも未練もない。自分にとっては、酒=毒という認識が成立している。但し、そうであっても、毒を飲んで気持ちよかった時の記憶は消すことが出来ないので、そこから生じる飲酒欲求は、どこからともなく湧いてくる。これは、否定出来ない。
湧いて来ても、未練はないので、今のところ飲もうという衝動とつながることはない。もう自分は飲めないのだ、と諦めている。ただ、この気持ちが将来どうなるかは分からない。。。人の気持ちほど曖昧なものはないから。
今のところ断つことが出来ている私からの、ひとつのメッセージに過ぎないが、
『酒への未練をどうする』
という事。これが結構、重要だと思う。
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