猛暑だった。しかも、無風状態。ジリジリと真夏の元気な太陽が、照り付ける。
全国的に、こんな日は、ビール!が持てはやされ、あっちでグビグビ、こっちでグビグビなんだろう。
私も、二年前の夏までは、この時期は、ビール派だった。中でも、店で飲む生ビールに勝るものはないと思っていた。ジョッキを傾けて、あのクリーミーな泡ごとゴクゴク飲み、それが喉から食道を通過して胃に落ち込む快感は、今でも忘れがたい。
イメージとしては、あの黄金の液体が、シュワシュワと発泡したまま、喉から滝のように勢いよく食道を通して、胃の腑と言う滝壺に落ちてゆくのだ。
そうして勢いよく胃の腑に落ちてきた魔法の水が、すきっ腹に染み渡るあの感じが、何とも言えず、あれだけを求めて飲んでいたのかもしれない。
間抜けなことに、ビールとは、飲めば飲むほど喉が渇く飲み物なのだ、という事を知ったのは、断酒してからだった。飲んでいた頃は、真面目に水分補給を兼ねた飲み物だと思っていたのだ。無知と言うのは、恐ろしい。
そういえば、以前もブログに書いたけれど、20代の頃、サウナで生ビールを飲み過ぎて、トイレで気を失って倒れていたことがあった。この時も、飲んだ以上に、汗と尿で水分が出てしまい、アルコールが回っただけでなく、脱水症状を起こしたのだと思う。
道理で、飲んでも飲んでも、切りがなかったわけだ。何杯も立て続けに飲んだ後、大体いつも、自分が何を飲んでいるかさえ分からなくなり、気付けば、日本酒や焼酎に移行していて、泥酔状態になっていた。
こんなことを思い出したのも、この週末、私の住む地域では、あちこちで夏祭りをやっていて、威勢の良い音楽と、出店と、盆踊りの舞台などを見て、雰囲気でグビグビ飲んでいた頃が頭に甦ったからだ。
『こんな暑い夏に、ビールを飲まないなんて、信じられない。拷問と同じことでしょ!』と、酒が大好きな友人が私に言った。
昨夏の私なら、青息吐息で、「そのとおり!拷問だよ。飲みたくてたまらない。。。」と答えた。
でも、今夏の私は、にっこり笑って親指を立てて、「ノー プロブレム!」と言う。
たった1年数か月で、ここまで変わることが出来たのは、奇跡なのだろうか。私は自分の分1人分しか生きていないので、断酒1年数か月で多くの人がこうなるのかどうかは、分からない。
ひとつはっきりと言わせてもらいたいのは、「夏はビールだ!」と言うのは、作られたイメージに過ぎない。これを自分の頭から追い出すことが出来れば、夏が楽しい。私は、今夏、本当にビールを飲みたいとは思わない。ビールだけでなく、炭酸系のアルコール飲料も、ほしくない。コーラなどの炭酸飲料すら、たまにしか飲んでいない。
今年が断酒初年度の1回目の夏を迎えていらっしゃる方へ!
非常に辛いでしょう。飲みたくてたまらないでしょう。コンビニの陳列棚の冷えたアルコール飲料が恨めしいでしょう。
この夏が勝負!と思って、是非、自分自身と闘ってみて下さい。この夏、この勝負に勝つことが出来れば、秋からの自信になることでしょう。
(ところで、写真のビールをうまそうに飲んでいる男性は、私ではないので!でも、大体雰囲気はこんな感じで、結構似ているかも。家族に聞いたら、そっくりと言われた(笑)・・・写真素材のフリーサイト《写真素材 足成》にモデルリリース取得済みとあったので、使用)
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