この映画《エクソシスト》は どなたでもご存じだろう。かなり有名だ。私も何度か観た。数か月前にも観た。
少女リーガンに憑りついた悪魔と、悪魔祓いのカラス神父とメリン神父との壮絶な闘いだ。
少女リーガンは、悪魔に憑りつかれ、声も顔も、女の子と思えぬものに変わってしまう。母親のクリスは娘の異変に気付き、医者に診てもらうが、ますます酷くなるばかり...色んな事件が起こり、少女に憑りついて離れない悪魔の仕業と分かり、エクソシストとして悪魔祓いを行うことの出来る神父に白羽の矢が立つ。
つい最近の、アンソニー・ホプキンス主演の《ザ・ライト -エクソシストの真実-》という2011年の映画も、先日DVDで観賞した。
こちらは、実話に基づいて作られた映画だという。
優秀な神学生マイケルは、悪魔祓いも、神の存在さえも心の底では信じていない。そしてマイケルは、バチカンへ派遣される。悪魔祓いのやり方を学ぶためだ。そもそも悪魔の存在など信じていないマイケルは、悪魔憑きには、精神科医が必要だと主張する。が、ルーカス神父という、現実に悪魔祓いを行ってきたベテランのエクソシストの手伝いをすることになり、ルーカス神父の悪魔祓いの儀式を見て、本物と確信する。邪悪で凶暴な悪魔がルーカス神父によって追い出されるのを目の当たりにする。
エクソシスト、とは、キリスト教で、エクソシスムを執り行う人のことを指して言う。エクソシスムとは、悪魔に憑りつかれた人から、悪魔を追い出して正常な状態に戻すこと。
wikipediaによれば、エクソシスム(ラテン語: exorcismus, ギリシア語: ?ξορκισμ??)は、ギリシア語で「厳命によって追い出すこと」を意味するのだそうだ。
イタリアでは、エクソシストを養成する講座が大学にあるそうだ。『エクソシスト急募』という新書で読んだことがある。
Twitterやブログで、酒を断っているのに、激しい飲酒欲求に日々苦しみ、闘っている人を見かける。抗しきれずに、再飲酒に走ってしまう人もいる。
家族はもちろん、その他の周囲の人も、皆病気だと認識しているのに、当の本人は頑として認めず、アルコール飲料を飲み続ける。恐ろしい病だ。
エクソシストの映画を観ていて、正にアル中の人は、飲酒の悪魔に憑りつかれた状態だ、と思った。本来の性格が影を潜め、アルコール(エタノール)によって捻じ曲げられた性格が前面に出てくる。それは、ひたすら酒を求める。
この悪魔に一度憑りつかれると、こいつを追い出さない限り、トンデモナイ目に合う。病気の現実としては、完全に追い出すことは不可能で、ナメクジに大量の塩をかけた時のように、小さく、大人しくさせることしかできないが...
こんな事を思って、ブログを書いていたら、アル中専門のエクソシストがいればいいのになー、などと考えてしまった。アンソニー・ホプキンスみたいな神主が、祝詞を唱えて、「エイヤッ」とか、お祓いをすると、それまでアル中だった人から憑き物が落ちて、全然酒を欲しがらなくなる、なんて、凄いな。
こんな神主さん(神父様でもいいし、坊さんでもいい)が本当にいたら、日本全国、いや世界中から、アル中の人がわんさかとそこへ押しかけ、行列が出来ることだろうなあ。
しかし、現実は、先日も書いたけれど、本人が自覚し、地道に一歩一歩、一日一日、断酒を継続するしかないのだ。自分で自分の飲酒悪魔を「厳命によって追い出す」ことは可能だと確信している。
(油断すると、追い出した悪魔が舞い戻ってくるけれども・・・これが、つまり、上記のナメクジに塩というやつだ・・・)
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