今夏が酒断ち後の第一回目の夏と言う方が、何人もいらっしゃることだろう。
この時期、街を歩いても、電車に乗っても、冷えたアルコール飲料のポスターがイヤでも目に入る。家に帰ってTVを点ければ、CMでタレントがうまそうに、飲んでいる。
本当に、日本は、飲酒天国を目指しているようだ。上手に飲めない人には飲酒地獄だとうのに!
手を変え品を変え、何とか大衆にアルコールを飲まそうと、メーカーとCMやポスターの製作会社が知恵を絞っている。去年の私は、それらの力作を目にするたびに、折角やめてるのに!と、チロチロと燃え燻ぶる飲みたい気持ちの種火に、油を注がれるような気がして、イライラ、イライラしていた。
でも、そういう時は、天の邪鬼になって、色んなことをパロディにしたり、裏側を突付いて、楽しんでやろう。
『酷があるのに切れがある』
う~ん。これだと、あまり飲みたくならないね(笑)
酷(むごい、痛ましい、ひどい、厳し過ぎる)
切れ(怒りを理性で抑えきれなくなる状態)
つまり、酷な中身が詰まっているから、飲むと切れるよってことだな。
もうひとつ、ターミナル駅で見かけたどでかいポスターに
『暑中ほろよい申し上げます』なんてのを見かけた。ほろ酔い程度なら何の問題もないから、文句なし!
・・・だけど、たぶん
『暑中でいすい申し訳ねーす』ってなる人が多いだろうね。
実際には、暑中だけではないから
『年中でいすい申し訳ねーす』かな...これは、かつての私だ。
てなわけで、ポスターを見たら、『ほろ酔い』で済むワケねーだろ!って一言かましてみよう。
TVのCMとか、ポスターで、ウマそうに飲んでいるゲーノージンを見たら、はてさて、この人ギャラをいくらもらってるのかな、毒を飲んでるのに、こんなうまそうな表情をして、一体だれが演出したのかな、とか、製作費いくらかかってんだろ?とか、その裏側を考えるとおもしろい。造って売る側も必死だからネ。
造って売る連中は、暑い日は炭酸系アルコール飲料を飲むのだ!というイメージを、強烈に一般大衆の脳ミソに刷り込むために、日夜知恵を絞って、CMやポスターを作っているのだ。
あっははは!こんなものにダマされないぞ!て、笑ってやればよろしい。
ニュースに出ていたけれど、一般の人は、この猛暑で夜なかなか眠れないのに、酒造メーカーの人は、猛暑であればあるほどスヤスヤ眠れるのだそうだ(笑)暑ければ暑いほど、泡の立つ黄金の飲料と、エタノールを薄めて炭酸と色んな味を仕込んだ飲料が、飛ぶように売れるという、正比例の関係が成り立っているからね。
日々、天候の神様に、更なる酷暑を祈願していることだろう。
ところで、今、2冊の面白い本を読んでいる。
1冊目。図書館で借りて来た。定番のなだいなだ先生の本。以前読んだ本と、内容的に重複している個所もあるが、へーっ!と感心した部分もある。やっぱり、なだ先生の本は面白い。まだ半分くらい残っている。
2冊目。古書店でたまたま目に飛び込んできた。本が、買ってくれぇっ!って叫んでる気がして、すぐに購入。この本、1959年の出版だ。何と、私が生まれる前に、既に酒をやめる本が出ていたことにびっくらこいた!皆さん、徳川夢声という人をご存じだろうか。
まだ読み始めたところなのだが、えぇっ!という、正に目から鱗が落ちるような、酒のやめ方が書いてある。こういうやめ方は、私も発想すらしたことがない!この方、正真正銘のアル中である。7回もの入院歴を誇る(?)。1959年当時、「アルコール依存症」などという上品な呼び名は無く、本の中でも「アル中」と表現されている。
1冊が、治すほうのお医者さんが書いた本で、もう1冊が、診てもらう立場のアルコール依存症の人が書いた本という対比が面白い。どちらが先になるか分からないが、読み終えたら、いつものようにそれぞれの本の感想文を書いてみたいと思っている。
*広告
↓↓↓※コメント欄は、承認制にしています。すぐには反映されませんが、必ず、読んで承認しますので、お待ち下さい<(.".)>
(まことに勝手ながら、コメント内容によっては、承認の前に、削除することもあります)