2日前に書いた、ごく一般的な酒飲み、Cさんの、「酒を飲むのが毎日の楽しみ」という事が、ちょっと心に引っかかっている。
私も、そうだったから。毎日欠かさず、年がら年中飽きもせず(飽きるわけがないか!)酒を飲んでいたから。
飲酒の習慣というものは、後天的に獲得される。
世間の風潮が、大人になったら酒を飲むのが当たり前という事になっている上に、子供の頃から、色んな機会(入学・卒業式、○○祝い、冠婚葬祭、その他)で、親を始め、大人たちが当たり前に酒を飲んでいるのを見てきている。
ちょうど、自動車学校が、免許取得年齢に達した18歳から20歳くらいの人をターゲットにするように、酒造メーカーと世の中の飲んだくれ社会を歓迎している大人たちが、20歳を迎えた人を、何とか飲酒社会に引き込もうと、虎視眈々と狙っている。
ただ、最近は、若者が、酒そのものをあまり飲まなくなってきているそうだ。これは、とっても良いことである!若い頃に飲まなければ、中年に達しても、飲まないでいられる。
私は飲んでいた頃、飲み始めてから段々と酔うことが楽しみで飲んでいた。その内に、段々と酔うのがまどろっこしくて、空きっ腹に炭酸系のアルコール飲料をガーッと流し込み、早く酔う術(スベ!)も身に付けた。
この、酒の主成分エタノールに酔う楽しみは、酒を飲みさえすれば、何度だって本人が自分の脳の中でだけ際限なく再現できる。(←ちょっとしたシャレを入れてみた(笑))飽くまでも、本人が頭の中だけで薬物による快感を味わっているだけで、飲まない家族は、楽しくもなんともないというところが、ミソ!
今まで、このブログで何度も何度も書いてきたことだが、酒を飲んで酔うと言うことの、あまりにも手軽すぎる快感の代償は、ある日突然、災難の如く降りかかる場合と、時間を掛けて、じわじわと本人を苦しめる場合と、二種類ある。
前者は、突発的に飲み過ぎて、例えば飲酒運転して事故を起こす。帰宅時に寝てしまい、スリに遭う。電車のホームから転落する。混んだ電車の中で理性を失い、痴漢を働く。飲み会の席で、セクハラをしてしまう、など、よくニュースになる。普段厳格な商売の人が、理性を司る大脳が麻痺して本能に従い、”ド助平”な事をしでかすことが多い。
後者は、長年の飲酒が原因で、例えば食道癌に罹る。肝臓がやられる。アルコール性認知症になる。その他、アルコールが原因の病気に罹患する。究極は、アルコール依存症になる。
前者も後者も、仕事を失い、家庭も壊れ、家族や友人も離散する。これが、薬物に楽しみを求めた結果である。つまり、それらを所持したり使ったりしたら逮捕される、覚せい剤や麻薬を乱用した結果と、何ら変わらないのだ。(←これもしつこく何度も書いているけれど、本当のことなので・・・)
私の考えている、人生の楽しみとか、感ずる快感。理想は、酒なんぞを飲まないのだから、酔わない、つまり、シラフで楽しめること。シラフで感ずる快感。それらの方が、酔いなどより、断然極上であるということ。これに気付くと、酔うのは実にバカバカしい。
人体の外部から何かを入れて気持ち良くなるのと、内部からそれが自然と湧き出すのと、どちらが自分にとって良いことだろうか。何かの薬物を入れるという事は、それを常備しておき、欲求が生じたら摂取しなければならないという事だ。やっぱり、覚せい剤や麻薬と同じだろう。
アルコール飲料などと言うものは、表向き、『酒』という商品であるが、中身は所詮『エタノール』という薬物である。ここのところが、あらゆる広告媒体を通して、隠されている。
日常に酒がない生活は、実にシンプルで快適である。
かみさんのお供で、買い物に出かけたら、昨年の夏によく飲んでいたもの(炭酸)が、確か税抜きで69円で売っていたので、久しぶりに飲んでみた。「ソーダ・ウォーター」原材料名・炭酸水素ナトリウム。これって、重曹だな。
一気飲みゴクゴクゴク・・・出来なかった・・・去年とは違う・・・うまくない!(笑)
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