酒をやめて、こうなった、ああなった、と人それぞれ、実に沢山の良いことがあるはず。
昨日の記事に頂いたコメントでも、断酒の強者・猛者の方から、様々な体験を教えて頂いた。
ちょっと、ここで、紹介すると・・・
健康診断の各種検査数値が、全て正常値になった。
肌がつやつやしてきた。
目覚めが爽やか。
素敵な笑顔。
断酒して読書！等々。
私も、これまで数えきれないほどの断酒効果を書いてきた。ただ、思うのは、酒を断つと、身体に良いとか、酒代が掛からないとか、血圧が正常になるとか、そういった事を当てにして断っても、続かないかもしれないということ。
人それぞれだが、もっと根源的な、已むに已まれぬ理由が、断酒を決断する時にはあるのではないだろうか。それは何？と聞かれても、本当に個人個人違うので、何とも答えられないけれども。
私は、それら断酒効果が欲しくてやめたのではなくて、已むに已まれずやめたらたまたま手に入ったのだ。これが、ひとつ、ふたつ、と数えあげたら、一体いくつあるのだろうかと言うくらい、良いことばかりなのである。
実は、更にもうひとつ、気にも留めておらず、何でもないことだと思っていたので、敢えて書かなかったことがあり、それを本日のお題にしてみた。
私は、早寝早起きなので、起きるのもかなり早い。目が覚めると、「あれ、もう朝が来たのか」と思う。枕元の時計を見ると、大体３時から４時だ。小用で一、二度は真夜中に起きたりするので、睡眠は分断されているから、寝てから朝までぐっすりと言うわけでもないけれど、まあまあの眠りである。
起きて、先ず、気付くのは、いきなり腹が減っていること。心地よい空腹感が、襲ってくる。ここのところが、自分でもかなり可笑しい。あれ？昨夜食べたのに。寝て起きただけで、なぜこんなに腹が減っているのだ？
実は、空腹の時にこそ、胃は働いているそうで、これは良いことのようである。ちょっとネットで調べてみた。ある人が、南雲吉則と言う医師の本『「空腹」が人を健康にする』を読んだ感想として、次のような事を書いていた。私はまだ読んでないので、早速、図書館に予約を入れた。
『お腹が空いているのに食べ物が入って来ないと、小腸が「モチリン」という消化ホルモンを出す。このホルモンは胃を収縮させて、まだ胃の中に残っているかもしれない食べ物を小腸に送り込ませようとする。これを「空腹期収縮」と呼ぶ。モチリンを出しても何も食べ物が体に入って来ないと、次は胃袋から、「グレリン」というホルモンが出る。これが脳の下垂体に働き、成長ホルモンを分泌させ、視床下部にも働いて、食欲を増進させる。成長ホルモンは「若返りホルモン」とも言われている。つまり、空腹でお腹が鳴っているときは、あなたをより魅力的にしたり、あなたの傷ついているところをどんどん修復してくれたりしている。』
空腹が身体に良いという事で、私の起き抜けから感じる空腹感も、健康の証しのようだ。そう言えば、飲んだくれの頃は、空腹感どころか、腹に残留物がかなりあり、起き抜けはいつも気持ちが悪かったなあ。
水分補給のために、夏は常温の麦茶、冬は白湯を飲んでから、１時間ばかり、スロージョギングに出かける。（その前に、出すもの出してからだが、こちらも、断酒以来《快腸》である。）
私は、若い頃から朝食は食べないので、スロージョギングから戻って、コーヒーを飲むくらい。昼と夜の一日二食が基本。これで十分健康なので、私の身体には合っているのだろうと思う。
もっとも、断酒開始から暫くは、甘いものが欲しくて、手あたり次第に間食をしていた時期がある。アイスクリーム、チョコレート、羊羹、飴、シュークリーム・・・今となっては懐かしい。去年の今頃は、まだ食べていたな～。
（３枚の写真は、今は亡き義父が５年前に撮影した東北の紅葉）
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