これまでに何度か、酒は毒である、と書いたら、酔っ払いネットサーファーから、批判コメントを頂いたことがある。
ブログのヘッダーに、酒を好きな人はこのブログを無視してね、と書いてあるのに、そんなところは読まず、愛する酒を毒薬だなんて言われて、黙っていられなかったのだろう。
人類にとって、酒は毒だという考えに変わりはないが、最近、少しだけ私の心の中が変化した。酒は、私には猛毒だけど、好きで愛して飲むあなたには良薬かもね。と言うことである。
飲酒に関しては、人それぞれだし、その人に及ぼす影響が良くても悪くても、それはその人が選択したことなのである。
アル中はたまたアルコール依存症も、自分で自分の飲酒に問題があると気付き、自ら断とうと考えた人と、自分以外の第三者が気付き、その人にやめるように言われた人と、どちらの方が、実際に酒を断つかと言うと、圧倒的に前者のほうである。
ここからは、本日私が目撃したアル中の点描を・・・
今日、日中所用で街へ出て、真昼間から飲んでいるおっさんを何人も見かけた。先日も書いたけれど、街中で昼間から飲んだくれているのは、初老の男性ばかりだ。
おっさんA;60代半ば?
某アイスクリーム店の前に出ている椅子に姿勢悪く腰掛け、足はサンダル履きで、左手には缶酎ハイ。起きてるのか寝てるのか分からない表情。でも、一定の間隔で、缶は口元へ。
おっさんB;50代後半?
電車のホーム。私が電車を待っていると、ネクタイこそしていないが、割とまともな服装の営業マン風の紳士。ガーッと缶酎ハイを一飲みして、空き缶をそのまま足元に置いて、フラフラと階段を下りて行った。真っ昼間なのに、千鳥足だった。
おっさんC;70代後半?
立ち寄った書店で、ある新書を手に取って、夢中で読んでいたら、本屋にはあり得ない、アルコール臭がしてきた。見回すと、私のすぐ右隣に、パリッと服装だけはダンディな老紳士がいた。顔を見ると、真っ赤っか!まだ昼だよ、おい!
こんな人々を見るにつけ、やっぱり酒は、私には猛毒だとしみじみ思うわけである。これらの人には良薬なのだろうか。こんな人生も有り、と言うことだが、私は絶対にイヤだ。
今の飲酒を取り巻く環境(酒造メーカー、CM、国の規制、その他諸々)を、どう批判したところで、私など、丸で大激流に笹舟を浮かべた一寸法師みたいなものである。これは致し方ない。
では、どういう考えで行けばいいのだろうか。
飲みたい人は、好きなだけ飲めばいい。やめたい人は、一緒にやめよう!
これだけかなー。
でも、好きなだけ飲んでもいいけれど、通りかかっただけの人や、宴席で敢えて酒を飲まない人に迷惑をかけることはやめてほしい。酔っ払い運転もやめてほしい。アルコールによる脳の麻痺は、自分の中で、自己完結させてほしい。
タバコで言うならば、喫煙したい人は、好きなだけ吸えばいい。でも、条件がある。自分以外の人がいるところで吸う時は、主流煙も副流煙も、全部吸って、吐き出さないでほしい。
・・・けれど、酔っ払ってしまったら、何が何だか分からなくなってしまうんだよね。だから、酒は飲んでも飲まれるな、とか、飲んだら乗るな乗るなら飲むな、とか言われても、酔いが回れば、馬耳東風となるわけだ。
酒を自分の中でどう位置付けするか。これが、断酒を継続するポイントだと思う。これは私の持論だけれど、好きなままで断つのは、非常にツライ。どうせ断つなら、徹底的に大嫌いになったほうが良い。
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