《地下鉄三宮駅:兵庫県警警部がホームから転落、死亡…神戸
(毎日新聞 2014年11月29日 12時12分)》
見出しだけで、この警部が酒を飲んでいたのだろうと、みなさんは想像し、本文を読んでみて、やっぱり、と思うのではなかろうか。私も、この短い見出しだけで、酔って転落したのだろうと推測した。以下、本文。
『28日午後9時40分ごろ、神戸市中央区の市営地下鉄三宮駅で、兵庫県警兵庫署生活安全2課長の和久純三警部(59)がホームから転落、谷上発西神中央行き下り電車(6両)にはねられ死亡した。和久警部は直前まで飲酒していたといい、生田署は事故の可能性が高いとみて調べている。
同署によると、和久警部はホームから前のめりに転落した。和久警部は同日午後6時すぎに退庁し、知人ら数人と酒を飲んで帰宅途中だった。地下鉄西神・山手線の上下20本以上が一部運休し、約9000人に影響が出た。』
「酒を飲んで帰宅途中と言う事は、酔っ払っていたのか、やっぱりね!それじゃぁ、仕方ないね!」と、こんな感じで、報道も、読んだ私たちの心の中も、それで辻褄が合い、幕引きで終わりではないだろうか。人がひとり亡くなっているのに!
これが例えば、この警部は下戸で酒は飲めず、退庁後に飲んだものが、最近売り出された《○△×》という飲料だったとしたら、どうだろう。マスコミも国民も《○△×》一色で上を下への大騒ぎになるはずだ。
どこで造られて、原料は何で、どんな加工をして、どんな流通ルートで、全国のどの店でどれだけ販売されて、何万人の人が飲んだんだ?他に身体に影響が出た人はいないのか?メーカーは自主回収でてんやわんや...と、こんな感じだろう。
ちょうど1年前の今頃にも、こんなポスターを見つけたので、ブログに記事を書いたことがある。《2013年12月9日『酒を飲み過ぎた人は気をつけるだろうか?(断酒270日目)』》
えーと・・・「お酒を飲み過ぎた日は、気をつけて。」・・・この言葉は、一見なるほどと思うが、良く考えると、ヘンである。何がヘンかと言うと、酒を飲み過ぎてしまうと、自分がどこを歩いているのか、何が危険か、分からなくなってしまうので、飲んだ本人は気をつけようがないのである。
電車に乗る人の命を守るための言葉は、「危険なので、電車を利用する方は、お酒を飲まないで下さい。」と、これが正解だろう。
どこにでも売っていて、当たり前に飲める、国が許可している飲料を飲んで、それが原因で、一番大事な「命」を失う、と言う事の異常性を、私たちはもっと認識すべきである。
『飲むのは自由ですが、命を失うかもしれません。自己責任で飲んで下さい。酒は責任を取りません』←あらゆる酒に、危険性を謳うとしたら、こんな感じだろうか。
酒と言う飲み物には、免罪符が付いているようだ。迂闊に飲んで命を落としても、それは自己責任なのである。
「あ〜、酔って○○しちゃったのか、しょうがないね!」
これで、命までもが、片付けられてしまうのである。命を失った人は、楽しく飲んでいる内に、いつの間にか、「ほろ酔い」から「酩酊」に、酔いの状態が遷移していることに気付かない。
1.決めた量でピタリ!とやめる。
2.ほろ酔いでピタリ!とやめる。
3.決めた時間でピタリ!とやめる。
このどれかが出来る人は、大丈夫。私は、1.も、2.も、3.も守れなかった。飲酒量に切りがなく、ほろ酔いはあっと言う間に通過し、飲んでいる時間はダラダラと止め処なく長かった。
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