酒をやめてhappyになろう!

31年間飲んできた酒をついにやめる日が来ました。でも、「断酒」はつらいよ。。。さて、いつまで続くか、続けられるか。はっきり言って、自信なし!《飲酒コントロール不能な「のみすけ」が書いてます。適正飲酒の方、酒を愛飲されている方は、当ブログをスルー(無視)して下さい》[コメント気まぐれ返信中m(_"_)m]

断酒・断酒・断酒!!

『危ない呑み方・正しい呑み方』読書感想文(断酒1年277日目)

 『危ない呑み方・正しい呑み方(仮谷暢聡・著)マイコミ新書[2008年4月30日初版第一刷]』

 

 たまたま図書館で目に留まった本だ。

 

 第一印象は、(あ~、たぶん、この題名は、適正飲酒を勧める本だな~。ま、どんなことが書いてあるか、詰まらなかったら、すぐに返してしまおう)

 

 ところが、豈図らんや(アニハカランヤ)!

 

 全体で205頁の本だが、正しい呑み方を書いてあるのが191~192頁の2頁だけで、しかもスカスカ。記述行を数えたら、たったの17行しかない(笑)パーセンテージで表現すると、本全体の1%ぐらいが正しい呑み方。99%は、危ない呑み方と言うか、飲酒の危険性についての記述である。

 

 著者は、臨床経験豊富な、精神科医だ。

 

 本の構成は、以下のような章立てになっている。

 

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 第1章・酒好きの脳は壊れていく

     ―よく飲む人は肝臓よりも脳の検査を先に!

 第2章・ブラックアウトは依存症への第一歩

 第3章・「うつ+飲酒=依存症から脳崩壊へ」の法則

     ―酒でストレスを解消することの危険性

 第4章・アルコール依存症が家族に及ぼす深刻な影響

     ―失職、DV、家庭崩壊、ACOA

 第5章・酒好きの脳を救うのは、早期発見・早期治療

     ―結局、酒はどのように飲めばよいのか

 終章・アルコールが殺した才能

     ~生還者たち、そして死者たち

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 仮谷先生が一番この本でアルコールのダメージを訴えているのは、《脳》である。初っ端のページに、アルコールによって萎縮した脳と、健常者の脳のMRI画像が、丸で脅しのように出ている。

 

 私が今まで読んで来たアルコール依存症関連の本の中でも、五指に入る、読むだけで飲酒の恐ろしさ・悍ましさ(オゾマシサ)がヒシヒシと伝わる。一気に読んでしまった。

 

 今、酒をやめようかどうか悩んでいる方、断酒中だけれど心がぐらついている方、この本を買って薬の代わりに読んでみると、酒への情熱が冷めるはず。Amazonで、56円から売ってたので、送料を入れても数百円で入手出来る。

 (追記:上記56円の本は、ブログ読者のNoSakeSince20131225さんが、お買い上げとのことで、無くなっていて、それでも数百円でまだまだ在庫があるみたい。←別に私はAmazonの回し者ではありませんが(笑))

 (追記の追記:このブログの影響かどうか、既に数百円のものも売り切れで、残るのは数千円のものが数点・・・なんだかビックリ!図書館で借りる手もありかも・・・)

 

 いくつか、背筋が寒くなった箇所を書いてみると・・・

 

 ・大酒飲みの脳は、徐々に劣化し、最終的には認知症を発症する。この変化は、肝機能が低下しなくても起きる。

 ・アルコール依存症になってしまった人の脳は、個人差はあるが、多かれ少なかれ崩壊している。

 ・酒飲みが痔になったら、脳の崩壊が進んでいると思え。

 ・大酒飲みは実年齢よりも10歳は老ける。

 ・酔っ払った時の精子には異常が見られる。

 ・大酒飲みは女性化し、インポテンツになる。

 (→胸や腹に脂肪が付きぽっちゃりした中年男性がいるけれど、酒で太ったからではなくて、大酒飲みほど、アルコールで睾丸が萎縮し、男性ホルモン・テストステロンの産生が妨げられ、女性化するのだそうだ!あわわわ!)

 

 

 もっと身の毛のよだつ話として、ブラックアウトした時、殺人を犯していたという実例が書かれていた。

 

 登山が趣味のAさん。連休の前の晩、夜行列車を待つ間、居酒屋でしこたま飲んで、それから列車に乗り込み、熟睡。翌日は、爽快な気分で登山。連休最後の日に帰宅したら、逮捕されてしまったそうだ。

 

 なぜ?容疑は傷害致死。居酒屋でしこたま飲んでいた時に、たまたま隣で一緒に飲んでいた人を、店を出た後に、めちゃくちゃに殴りつけたという。一部始終をコンビニの店員に目撃されていて、殴られた人は、病院へ運ばれたが、亡くなったのだそうだ。

 

 でも、Aさんには全く身に覚えがない。

 

 そこで、著者の仮谷先生が、Aさんの精神鑑定をすることになったそうな。一定量のアルコール(酒)を一定時間おきに飲ませながら、変化するAさんを調べるわけである。本文には、Aさんのアルコールによる恐るべき精神変容の様子が書かれている...興味ある方は、是非、ご一読を!

 

 もうひとつ、私の持論(五十路を境に断酒したほうが良い)を裏付けることが書いてあった。アルコール依存症で60歳以上の人の、4人に1人は、認知症を発症しているそうだ。普通の人の認知症の発症率は、各種調査によってばらつきはあるが、3~8%程度だそうなので、アルコール依存症だと、通常の5倍くらいは認知症を発症する人が多いという、空恐ろしい事になっているのだ。

 

 章立てをご覧頂くと分かるが、他にも、アルコール乱用による弊害が、これでもか!と沢山書かれている。

 

 もちろん、救いの手も差し伸べられており、酒を抜くだけで、脳のダメージは回復するとのこと。アルコールで脳は委縮し、断つと元に戻るとのこと。アルコール性認知症を発症していた人でも、断酒で改善した例を何人も診ておられるそうだ。ただ、酒を断つだけで、脳が喜ぶ。肝臓もね!

 

 ところで、では、正しい呑み方とは?

 

 飲むなら、楽しく飲む。これが基本だそうだ。苦しさを紛らわすために薬代わりに飲むなど、もってのほか!で、飲む量は、日本酒換算で、1日1合以下で!

 

 要約すると、たったこれだけ!

 

 

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