昼間、某路線の電車で移動中、スーツにネクタイ姿の男性2人が激論を闘わせていて、聞く気も無かったが、勝手に耳に入って来た。
彼らの足元には、丸めたカレンダーの筒が何本か入った紙袋が置かれていた。たぶん、客先への年末の挨拶回りをしている途中なんだろうなあ。
A「頭に来てるのはさ、あの人たち、オレらのこと飲みに誘わないじゃん」
B「そうだよな、何様だと思ってんだろうな」
A「でもさ、コソコソと奴らだけで集まって飲んでるみたいだぜ」
B「本当かよ。オレらのことは無視かよ」
何だか、会社内でのアフターファイブの話のようだった。仕事が終わった後の酒の集まりなんて、どうでもいいのにな~(笑)なんて、苦笑しつつ聞いていた。
その時だった。この方たちの会話とは全然関係もないし、何の脈絡もないが、私の頭には、ふっとこの言葉が浮かんで来た。
『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』
身を捨てるなんて、そこまでしてないが、しかし、酒をやめようと決めた時、そのくらいの腹は括ったかもしれないなぁ。しかも、お蔭でかなり高みに浮くことが出来た。瀬どころか、ちょっとした山の上くらいには浮いている。
深海に棲息していたのに、どんどん浮上して、海面から陸に上がったようなものだ。
故事ことわざ辞典によれば、意味としては【自分の命を犠牲にする覚悟があってこそ、初めて窮地を脱して物事を成就することができるということ。】
注釈としては【捨て身の覚悟で取り組めば、危機を脱し活路を見出せるということで、溺れかけたときはもがけばもがく程深みにはまるものであり、捨て身になって流れに身を任せれば、やがて浅瀬に立つことができるという意味から。】
ある意味、飲酒と言う行為自体が自分の命を犠牲にしている。自分の命を懸けているなどと、意識すらしていない人が殆どだろうけれど、それほどの怖さを秘めた飲み物であることは確かである。
捨て身の覚悟で、酒を捨て、酒なし生活に取り組めば、問題飲酒の危機を脱し、活路を見出せる。酒に溺れかけたときは飲めば飲むほど深みにはまるものであり、捨て身になって酒を断てば、やがてふやけた酒の沼も干からびて、自分の足で立つことができる。
そんな大袈裟な!と思う人もいるだろうけれど、覚悟を決めないと、断てないものが、酒なのだ。
大晦日に向けて、自分自身への手綱を引き締め、褌を締めてかかる...のだが、この1年無事に飲まなかったご褒美を、自分に上げてもいいかな、と、さて何にしようかな、と思案中。
酒代やらタバコ代やら、計算してみたら、1年で軽く20~30万は浮いている事になるようだ。これ、大きいなあ。
歳末セールか、正月の初売り福袋なんかが狙い目。酒をやめると、自分だけでなく、家族にもご褒美をプレゼント出来るのだ!
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