昨年(2014年)12月20日、山形市で、大学の准教授(56)がひき逃げされ死亡する事件があった。3日後の23日、山形県警に逮捕された容疑者は、県立高校教諭(60)だった。
容疑者は20日未明、被害者をはねて、約1・5キロ引きずり、逃げたようだ。
容疑者の車の痕跡と、現場に落ちていた部品などが一致しているにも関わらず、取調べの最初の頃、容疑を否認し、その時間には自宅にいた、などととぼけていた容疑者も、最近では一部認めているとか。
容疑者がその時に酔っていたかどうかは、事件後3日も経てからの逮捕なので、分からない。だが、容疑者は、その日、夜遅くまで複数のメンバーで飲食していたということと、定年間近で、数千万とも言われる退職金が目の前にぶら下がっていること、などから、どうも、それを捨てたくない一心で、最初は否認したのではないだろうか。
容疑者は、剣道部の顧問もしており、ここまで生徒や保護者の信頼も厚く、何の問題もない、と言うよりは、寧ろとても素晴らしい教育者として生きて来たようだ。
もし、飲酒していたとしたら、魔が差して酒に酔って車を運転し、これまで何十年もの期間で築き上げて来た教諭としての実績も信頼も全て、一瞬にして失ってしまったわけである。
深夜車を運転していたにしても、素面だったなら、先ず歩行者に気付くだろうし、仮にぶつけてしまったとしても、1.5kmも引き摺るだろうか...
まだ、警察の取調べ中なので、容疑者が酒を飲んでいたかもしれないというのは、私の単なる推測に過ぎないので、悪しからず。
過剰飲酒を毎日繰り返すような問題飲酒者ではなくても、酒が入ると、魔が差すことが多々ある。魔の一瞬のきっかけは、アルコールが脳を麻痺させる、麻酔効果にある。
酒を飲まなくたって魔が差すことはあるけれど、酒を飲むと、魔が差す頻度が確実に増すことは確かである。年齢が進み、40代、50代、60代と、社会的にも家庭的にも多くのものを築き上げ、背負っている人が、酒で魔が差して、一瞬にして谷底へ落ちていく・・・
酒を飲む飲まないは個人の自由。だが、飲んだ後どうなるかは、個人の自由ではなくて、酒の自由。ここが飲酒の恐ろしいところ。急性アルコール中毒で若い命を落としてしまうこともある。酒は人生全て奪うほどの負の力を持った飲料なのである。
最初から酒なんぞ飲まないのが正解だが、今飲む習慣がある人は、その飲酒レベルがどうであろうと、すっぱりと断つのが良い。これで、酒で魔が差すことは無くなる。
少し断酒に慣れてくると、ちょっとくらい飲んでも大丈夫かも・・・などと魔が差すこともある。気をつけねばならない。これは、私自身への戒めとして、常に思っている事である。
最後に、本日のオマケとして、おもしろいWEB絵本を見つけたので、ご紹介。
(下記リンク先;あっという間に読める絵本だが、何度もドキリとする・・・)
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