サイコアクティヴ革命???
なんのこっちゃ???
どこかの国で革命が起こったのか???
いえいえ、そうではなくて、以前、コメントを下さったdynichizakasabさんに勧められた本、
『ドラッグは世界をいかに変えたか/依存性物質の社会史(デイヴィッド・T/コートライト)春秋社』
に書いてある言葉だ。
サイコアクティヴとは、精神に影響を及ぼす、と言う意味。で、500年前には、世界一の金持ちでも想像すら出来なかった、精神に影響を及ぼす神経科学物質をふんだんに摂取するぜいたくな生活が、現代では庶民でも簡単に実現出来てしまっていることを、著者は「サイコアクティヴ革命」と呼んでいる。
図書館で入手出来て、今ちょうど読んでいるところ。かなり読み応えのある本で、やっと半分まで来た。
この本では、アルコールは数あるドラッグうちのひとつという扱いである。
ドラッグのビッグスリーとして、アルコール、タバコ、カフェイン、リトルスリーとして、アヘン、大麻、コカ、を取り上げている。
これらの依存性物質が、そもそも発祥の地はどこで、どのような時代背景の中で、世界に伝播し、人々を虜にして行ったのか、詳しく書かれている。どれかひとつ紹介するにしても、とてもブログには書ききれない。
まだ前半を読み終えただけだが、印象に残った箇所を、書いてみたい。
ドラッグは毒なのに、なぜ中毒を自ら求めるのか。
酩酊物質を摂取すると、通常の意識を変えたいと言う内的な衝動・欲求を満足させることが出来るから。「退屈してみじめな動物は、何かに携わって満足しているものより意識の変化を求める可能性が高い。」
なるほど...私たちにとっての酩酊物質は、ズバリ、酒である。「退屈してみじめな動物」なのかな、酒に溺れてしまう人間は。
合法、非合法に関わらず、人々に快感をもたらす物質は儲かるので、古今東西、あらゆる手段で、栽培され、蒸留され、あっちからこっちへと流通し、多くの人を中毒者にすることにより、一部の国家や、上層部の人間が美味しい思いをしてきたし、今もしているのだ。
後日、読了したら、後半部分についても、感想を書いてみたい。
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