そろそろ新緑の季節だ。そぞろ歩きするだけで、気持ちが良い。
何でもない事が楽しい。
当たり前の事に感謝する。
朝の新鮮な空気が美味い。
道端に咲く花が可愛い。
頬に当たる風が気持ち良い。
朝焼けが美しい。
空に浮かぶ雲の形が面白い。
自然とこのように思うようになったのは、酒を捨てて目が覚めた私に起きた《奇跡》だと言える。
飲んだくれて酔っ払っていた頃には、考えたことも無かったが、生きていることは当たり前ではないし、命は永遠に続くわけでもなく、有限である。
私は、昨年の秩父巡礼に味を占めて、今年はもっとあっちこっち歩こうと、かみさんと鉄道会社のパンフレット、インターネットの情報、知人からの誘いなどを整理して、数か月先まで、休日の予定を入れている。
いつまでもしっかりと自分の足で歩けるように、スロージョギングやポールウォーキング、普通のウォーキングなどを取り入れて、日頃から身体を動かしている。
飲酒と言う行為は、家飲みだろうと外飲みだろうと、屋内で、じっと椅子または座布団に座り、動かない。僅かに、グラスを持つ手と、咀嚼する口が動くだけ。たまにトレイに立つぐらいが、精々の運動だろう。体力は全然消耗していないのに、ひたすら高カロリーの食べ物と酒を胃に入れているだけだ。
今日学んだのだが、基礎代謝量(何もしない安静状態で消費されるエネルギー量)は、男性で15~17歳、女性で12~14歳がピークであり、その後は加齢と共にどんどん低下してゆく。
これは、「基礎代謝量 グラフ」とでも入れて検索してみると、似たようなグラフが沢山出て来るので、一度ご覧になってみたら良いだろう。自分の年代の辺りを見ると、その基礎代謝量の低さに愕然とするかもしれない。
こんなにも必要とするエネルギーが低いのに、一体自分はどれだけ余計に酒とつまみで不要なエネルギーを身体に入れていたのだろう。しかも、エネルギーだけではなく、アルコールという毒物もせっせと摂取して、己の身体を苛めていたわけで。
ここいらで、酒を捨てて目を覚ますことだ。
実際のところ、酒を捨ててから目を覚ますのか、目を覚ましてから酒を捨てるのか、後先が良く分からないが(笑)
私の場合は、先ず酒を捨てた。しばらくして、目が覚めた。
目が覚めると、今まで酒という分厚い雲に遮られていた太陽が、ピカーッと顔を覗かせるので、眩しい。そして、薄暗くて見えなかった世界が、はっきりくっきりと、アルコールの抜けた目と頭に飛び込んで来る。それはそれは、残りの人生で味わい尽くすにはとても足りない、素晴らしい世界が見えて来る。
やりたいことが次から次へと飛び出してくるので、休日など、朝から良い意味で忙しい。楽しい忙しさだ。
あれもやりたい、これもやりたい。あそこへ行きたい、ここへも行きたい。
さあ!酒を捨てよ目を覚まそう!目の前に、楽しい世界が待っている!
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