今日の夕方の話。
その中年の男はかなり怒っていた。
私は、いつも利用するスーパーでレジを済ませて、店から出ようとしていた。駐輪場から大声で、何やら怒鳴る男の声が聞こえた。スーパーの店員二人を相手に、エラい剣幕でまくし立てている。
丸で頭から湯気が立つような勢いだ。自分の口から出る怒りが、更に怒りを呼んで、留まることを知らない。どうも、バイクを止めようとして店員に何か注意されたことが気に入らないらしかった。
私は断酒以来、怒らない練習をしてきた。HALTの中でも、一番私の再飲酒のきっかけになるのは、「A(Angry)怒り」だと、自分でわかっていたから。なので、このような光景は、とても勉強になるのだ。本能のままに、私の分身が怒りまくっているように見える。
怒りがふっと込み上げそうになったら、すぐにその怒りの芽を摘んでしまうのが良い。怒りとして成長してしまう前に。これは、これまでに読んだ「怒り」に関する本にも書いてあった。
怒りの感情をそのまま成長させてしまうと、厄介なことに、怒りが更に別の怒りを呼んできて、雪だるまのようにどんどん大きくなってしまうのだ。
これは、飲酒にも言える。
飲酒欲の芽は、小さい時に摘んで捨ててしまうのが一番良い。ほんの少しでも口にしてしまえば、呼び水ならぬ呼び酒となって、飲むほどに、酒は更なる次の酒を呼ぶ。止め処なく。
正直な話、怒らないのは難しい。しかし、怒らない練習をすれば、かなり効果がある。怒りの場面が減る。
最初の頃は、酒を飲まないで我慢するのも、かなり難しい。しかし、断酒も練習だと思って、今日一日、出来たら、明日も一日、と少しずつ延ばして行けば良い。
ある日、飲まなくても平気な自分に気付くはずだ。
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