これまでにも、アルコールが原因となる病気については、病気別に何度もブログに取り上げて来た。
このブログの人気記事は、アルコールによる病気関連のものが多い。酒を飲みつつも、病気が気になっている方が多いのだろうか。
あらゆる病気の中で、死因の第一位の座を占め、国民病とまで言われているのが、癌である。
年間に30万人以上が、癌で亡くなっているそうだ。これは、実に3人に1人が、癌で命を奪われていると言うこと。
もうひとつ。私くらいの年代になると、他人事ではなくなってくる恐怖の病が、認知症だ。アルツハイマー型が有名だが、その他にも、脳血管性、レビー小体型、前頭側頭型、そしてアルコール性などの認知症が知られている。
中でも、脳血管性認知症は、大酒飲みに多く発症するようだ。これは脳梗塞や脳出血など、脳の血管障害によって起こる認知症である。
原因は・・・
1.長年の飲酒で脳が萎縮している。
2.アルコールで肝臓の機能が低下し出血が止まりにくくなっている。
3.酩酊状態でひっくりかえって頭を打つ機会が多い。
私があのまま大量飲酒を続けていた場合、3.→2.→1と進んだのかも。
泥酔してコケて、頭を痛打する。→打ち所が悪くて、頭蓋内のどこかの血管がプチッと切れる。→出血が止まりにくい。→おまけに脳が委縮している。
この場合、私は、飲んだくれ時代には酔っ払って家族に大迷惑を掛けていたのに、酒を飲まなくなったとしても、今度は酩酊してコケたことが原因の脳血管性認知症で、またまた家族に負担を強いることになるのだ。これでは、一生を酒に祟られて終わることになる。
アルコール性認知症については、以前もブログで取り上げたことがある。これぞ、直接的にアルコールが原因で起こる認知症である。アルコールは神経毒であり、長期・大量に飲用すると神経細胞が死滅し、認知症へと移行することがあるのだ。
癌も認知症も、アルコールが原因で発症することがある。これは、はっきりしていることである。しかし、適量ならば大丈夫だ。適量ならば、寧ろ身体に良いし、癌や認知症の予防になる、との情報もある。
が、適量とは?例えば、体質的に酒が飲めない人にとっては、適量はゼロであろうし、Aさんにはアルコール1単位で、Bさんは2単位、Cさんは0.5単位かもしれない。人によって違うはずで、巷で言われている適量は当てにならない。
飲むと気持ちが良くなるから酒を飲むのだろうが、認知症が進むと、そもそも飲んでいる自分を認識できなくなるのである。これを真面目に考えると、酒を口に運ぶ手が止まるのではないだろうか。
癌にしても、健康だから酒がうまいのかもしれないが、その美味い酒がやめられず、大量に毎日飲んでいる内に、口内やら食道やら胃やら腸やら、つまりアルコールの通り道に、癌が発生することが多い。毎日アルコール解毒に勤しんでくれていた肝臓も、癌に侵されることがある。
私が良く読んでいる、若年性認知症のご主人を見守る奥様が書かれているブログと、食道癌の方のブログに共通するのは、どちらも若い頃から大量飲酒の習慣がある人の発症が多いような気がする。(これは、私の主観であって、統計的にどうなのかは、知らない。)
癌も認知症も、アルコールばかりが原因ではないが、原因のひとつになりうることだけは確かである。
私は、今宵もこんなことを考えながら、夕食時には果物のジュースと、ルイボスティーを飲んでいた。
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