素面でも、何かをきっかけに、瞬間湯沸かし器のように急に怒りが湧いてくることがある。
激高・激怒・憤怒などで表される感情である。
酔いと同じで、これをうまいこと制御出来る人は、素晴らしい。酔いは、酒を飲まないことにより予防できるが、怒りは、人間として生きている限り、いつ何時その感情に襲われるのか、分からない。
朝の通勤時間帯に、よく見かけるのは、背広にネクタイの、サラリーマン同士のケンカである。狭い電車内で始まり、到着した駅のホームへ転がるように降りて、更に続く。近くにいる人が止めなければ、駅員が割って入る。
お互いに相手を睨みつけ、罵り、その負の勢いは止まるところを知らない。
怒りは、酒酔いと比べると、面白いもので似ている。一度精神がその感情に支配されると、中々醒めることがない。しかも、普段大人しい人でも、怒りに支配されると、突然暴力的になったりする。この点、酒を飲んでアルコールが回ったのと良く似ている。怒りに任せてなにかとんでもないことをした後、とても後悔する点も、酒酔いに良く似ている。
実際、喜怒哀楽で表現される感情の中でも、怒りほど損な感情はないだろう。
全くの素面だったのに、激しい怒りの感情が収まらず、アルコールによって鎮めようと、それが飲酒につながることが多い。この点、怒りは、問題飲酒への導火線の役割を果たすことがある。
これは、スリップの要因HALTの中に、A(angry)=怒り、として入っている。
何度かブログに書いているけれど、私は特に、この”怒り”の感情について、自分でコントロール出来るように訓練している。
この辺り、怒りへの対処については、つい先日2015年6月23日の『一志不退(断酒2年101日目)』の中で、頭に来たら一呼吸置く、と言う禅からの怒りのコントロール方法を紹介している。
断酒は、自分で酒を飲まないようにコントロールしている状態。怒りも、湧いて来たら、それが自分や周囲に害を及ぼさないように、コントロール出来るはずだ。断酒と共に、断”怒”に挑戦しているこの頃である。
全く怒らないのは、難しい。湧いて来た怒りを、どうしたら手放すことが出来るのか、試行錯誤の最中である。
*広告
↓↓↓※コメント欄は、承認制にしています。すぐには反映されませんが、必ず、読んで承認しますので、お待ち下さい<(.".)>
(まことに勝手ながら、コメント内容によっては、承認の前に、削除することもあります)