今日(2015年7月8日)未明の出来事。
鎌倉の海岸で、酒を飲んで海に入った男性2人の内、1人が死亡し、1人が行方不明になっている。午前0時頃の出来事だそうだから、真夜中である。
29歳と31歳の男性だ。海に入る直前に飲酒していた。
飲酒後に海に入るのは、自殺行為だと思う。
「自殺行為」の言葉の定義は、コトバンクで引いてみると...
☆自滅するとわかっていることを、あえてしようとするばかげた行為。 [デジタル大辞泉]
☆(主に第三者から見て)確実に失敗しそうなことをわざわざすること。[大辞林 第三版]
恐ろしいのは、飲酒と、酔いが回ってくるまでのタイムラグである。例えば、暑い日に一気に缶ビールを何本か飲んで、そのまま海に入ることを想定する。飲んだ直後は、まだ素面に近い。それで、ガンガン泳ぐ。しかし、エタノールが徐々に体全体、特に脳に回ってくる。脳の、運動を司る機能が麻痺してくれば、どうなる?
この辺り、《公益社団法人アルコール健康医学協会》と言うウェブサイトの、《お酒と健康・飲酒運転防止》と言うページに、《お酒の酔いはすぐには回らない》と題して、とても分かりやすい記事が載っていたので、引用させて頂く。
--------------------------------------------------------
Qビールを1本飲んだが、全然酔っていないと思う。だから、運転しても大丈夫だ。
Aお酒を飲んでしばらく経つと、必ず酔いが回ってきます。絶対運転してはいけません。
お酒を飲んでも、すぐ酔うわけではありません。アルコールは、胃や小腸から吸収され、血液に入り、循環されて脳に到達します。それまでに数十分かかります(お酒と一緒に食べ物をとると、アルコールの吸収にさらに時間がかかります)。
そのため、お酒を飲んだ直後は酔った兆候が出ません。だからといって、酔ってはいないと勘違いしてはいけません。しばらく後に必ず、酔いが回ってきます。
お酒を飲んだときは、絶対運転してはいけません。
--------------------------------------------------------
私自身の経験からも、この通りだと確信を持って言える。ビールの大瓶を1、2本飲んでも、なーんだ、全然酔ってないな、と感じ、更に別の物を飲み続ける内に、酔ってきて、何だか分からなくなってしまうわけだ。
しかも、このニュースの場合、午前0時頃と言えば、真夜中で真っ暗なので、更に悪条件が重なってしまったようだ。いくら夏とは言え、真夜中に海に来ている人は少ないだろう。それに、暗くて見えない。
飲酒後の自分の行動も、自動車の運転と全く同じで、もし海水浴ならば、
「飲んだら泳ぐな泳ぐなら飲むな」
帰宅時の深夜の通勤電車ならば、
「飲んだら寝るな寝るなら飲むな」
サウナならば、
「飲んだら入るな入るなら飲むな」
のように、酒を飲んで酔った状態では危険なのである。
そんなことは誰だって、素面の時には理解している。ちゃーんと分かっている。しかし、一旦酒(エタノール)が身体に注入され、脳が麻痺すれば、それらの危険を知らせるアラームが鳴らなくなってしまうのだ。
やれ恐ろしや、飲んで酔うこと。
※ブログ読者のsuikenkunさんが、アルコール依存症治療の為に、入院されました。そして、その治療の様子を、日々ブログに綴って下さるそうです。右のリンク欄にもリンク先を貼っておきましたが、以下にも、コメントとブログのリンク先を貼っておきます。
suikenkunさんからのコメント。
『本日からアルコール専門病棟に入院し、本格的な断酒を開始しました。
同時に、病院での医療プログラムやそのとき感じたことをブログに綴って、みなさんの参考にしていただきつつ、やはり自分の断酒モチベーションを維持していきたいと思います。』
suikenkunさんのブログ。
『rebornアルコール依存症の治療プログラムを実況中継します。』
*広告
↓↓↓※コメント欄は、承認制にしています。すぐには反映されませんが、必ず、読んで承認しますので、お待ち下さい<(.".)>
(まことに勝手ながら、コメント内容によっては、承認の前に、削除することもあります)