全国的なことなのだろうけれど、私の住む地域も、先月末くらいから、週末はあっちこっちで夏祭りだ。
3年前の夏までは、この夏祭りが楽しみで、祭りで売っている生ビールは高くて量が少ないので、近くのスーパーでビールと酎ハイのロング缶を数本買って、レジ袋に入れ、ちょっとずつ飲みながら、露店を冷やかしたり、催し物を見たりして、ぶらぶらと祭りを見物していた。
飲みながらぶらぶらしていると、段々とアルコールが回って来て、祭りの賑やかな太鼓の音や音楽や雑踏のどよめきやらが、頭の中で、快感に変化してゆくのが楽しみだった。
その夜は、どこかの飲み屋に入り追加の飲酒をして、帰宅して更に飲んで潰れる。
(以上は、以前も書いた記憶があるが、読んでない人もいるだろうから再録してみた。)
夏祭りの日は、その雰囲気が、私をして、ウキウキワクワクの状態にさせるのである。それはズバリ、夏祭りとは、暑い最中、公然と酒を飲めるイベントであるからして、その日は朝からウキウキワクワクして、祭りの開始を待つのである。
2年前の夏祭りは、ひたすら辛かった。この雰囲気で酒を飲まずに我慢するなんて!でも、祭りは見たいので、指をくわえながら、飲んでいる人に、心の中で悪態をついてぶらぶらしてみた。
去年の夏祭りは、祭りと飲酒者の関係をこの目でしかと確かめてやろうと、調査・研究の目で、ぶらぶらと祭りを歩き回り、あー、何故に祭りの日にこんなにも酒が当たり前に出ているのだろうと、渋い顔をして見回った。
今年は、祭りそのものが、遠いざわめきのような、私とは別世界のおとぎ話のような、そんな気がしている。このブログの為に、数枚写真を撮って来たけれど、滞在時間は数分だった(笑)てんで興味が湧かない。
家族連れで地べたに座って酒を飲んでいる人、数人で立って生ビールを飲んでいる人など、アルコール飲料片手の人が多いことに、びっくりしつつ、すぐに退散してきた次第。
祭りと酒。花火と酒。祝い事と酒。
世間では当たり前にセットになっているけれど、私の中では完全に分離された。
なので、祭りで酒が飲める期待を込めた、私の心模様の
《ウキウキワクワクドキドキソワソワ》
は、消えた。
下界で行われている祭りを、天の赤い月が見ていた。今の私は、この月のように、さっぱりとして、とても良い心持である。
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