肉体の鍛錬ではなくて、頭の体操を繰り返すことで、私のような飲んだくれのおっさんでも、酒が不要になった。
頭の体操とは、私の場合、日々断酒ブログを綴ることだった。それと共に、酒を飲まないことによって、体内のアルコールを追い出して、ある意味《飲みたい虫》の虫干しをずっと続けて来たようなものだ。
この単純な修練は、ある一定の期間を経て、驚くべき成果を上げた。あれほど未練たっぷりのベタベタ状態で暫く苦しんでいたのに、最近、本当に良い感じで、酒への思いが枯れて来た。
「枯れた」ことに気付いたのは、読者の方とのメールの遣り取りをしていた時だった。このブログには、開設以来、実に沢山の方がコメントやメールを寄せて下さっている。
コメントには、寄せて下さるそれぞれの方のスタイルがあって、日々書き込んで下さる方、数日に一度の方、思いついたように数カ月に一度書いて下さる方、ある期間が過ぎたらコメントを卒業される方、など。
そんな中で、たまに、読者の方からメールを頂いて、遣り取りすることもある。以前は、私のブログを日々印刷して、ご主人のお弁当の包みにそっと忍ばせているという方からメールを貰い、感激したこともある。
さて、枯れる、とは、辞書を引くと、植物が水分を失う、とか、生々しい鋭気が取れて、本来の勢いがなくなる、と言った意味が書いてある。
私の「枯れた酒への思い」は、体内から酒への欲望がかなりの量排泄されてしまったような感覚。本や衣類などの虫干しと同じで、日光と風に当てて、カビや湿気、《飲みたい虫》を退治してしまった。でも、《飲みたい虫》は、干乾びて私の体内に残留しており、アルコールと言う液体に浸かればいつでも復活する。
地球上で最強の生き物と言われるのが《クマムシ》。
人体内で最強の生き物と言われるのが《飲みたい虫》。
一度《飲みたい虫》を体内に発生させた人は、こいつが復活する唯一の液体アルコールを身体に入れないように、一生注意しなければならない。
ずっと飲まずに、酒への思いが枯れるまで身体からアルコールを干して、いい感じに干乾びて来れば、本当に身軽な自分に驚くはず。私でも2年半でここまで来たので、人によってはもっと早く枯れるかも!?
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