《子供が感じた、お巡りさんと酒への素朴な疑問》
登場人物。
子供・・・小学生(低学年)の男の子
大人A・・・酒を飲むおっさん(子供の伯父)
大人B・・・酒をやめたおっさん(子供の父親)
子供の家で、子どもと二人のおっさんが何か会話している。
子供:「あのね、お巡りさんがタクシーに乗ったんだけど、お金払わないで逃げたら、運転手さんが追いかけて来たので、殴ったんだって」
大人A:「あー、ニュースでやってたね。大阪だったね」
子供:「へんだなー。お巡りさんて、悪い人をタイホするのが仕事なのに、何でタクシーの運転手さんを殴ったのかなー?」
大人B:「酒飲み過ぎて、酔っ払ってたからさ」
子供:「ニュースの人が、このお巡りさん、『酒を飲んで酔っ払っているため、よく覚えていません』って言ってるって。酔っ払うと、やったこと覚えてないの?」
大人A:「うっ...ま、まー、そゆこともあるな」
大人B:「そゆこともあるんじゃなくて、兄貴は、酔っ払ったら、そればっかじゃん(笑)」
子供:「えー、お酒って飲むとやったこと忘れちゃうの?」
大人A:「飲み過ぎると、酔っ払って、そうなることもあるんだよ」
子供:「へー。お酒って、ちょっとコワイ飲み物だなー」
大人B:「ちょっとじゃなくて、かなりコワイ飲み物だよ。酔っ払って車を運転して、人を殺しちゃう人もいるんだよ」
子供:「あー、よくニュースで飲酒運転ってやってるね」
大人B:「そうそう、だからお父さんは酒をやめたのさ」
子供:「なんで、大人は、そんなコワイお酒を飲むの?」
大人A:「そりゃ、ネ。酒がうまいからさ...(あ〜飲みたくなって来た)」
大人B:「うまいからってのもあるけど...本当はネ、酔いたいから飲むんだよ」
大人A:「ん〜。確かにそうかも」
子供:「お酒で酔うって危ないことなのに?」
大人B:「ちょっと飲んでさ、酔って気持ちいいとこでやめとけば、危なくないんだよ」
子供:「へぇ〜、じゃ、なんで、ニュースに出たお巡りさんはちょっとでやめとかなかったの?」
大人B:「酒はネ、飲みだすとちょっとじゃやめられない不思議な飲み物なんだよ。ね、Aおじさん!」
大人A:「ん〜。確かにそうかも」
子供:「なんで、ちょっとじゃやめられないの?」
大人B:「それは、説明が難しいなあ。ね、Aおじさん」
大人A:「ん〜。確かにそうかも」
子供:「Aおじさん、さっきから『確かにそうかも』しか言わないじゃん(笑)」
大人A:「はっはっは!ちょっとおじさん用を思い出したから帰るわ。(帰って、飲もうっと!)」
子供:「お酒って、ヘンな飲み物だな〜。僕、大人になっても、絶対に飲まないよ」
大人B:「うん、飲まない方がいいぞ。ね、Aおじさん...あれ、いないや、帰っちゃった!」
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