昨日に引き続いて、断酒開始から暫くしての頃の現象について...
そのうちのひとつ、誰しもがふと囚われる、怪しげな思い(=節酒で行けるかも?)。
その人にとっての、あるまとまった期間、例えば、10日間とか、ひと月とか、3か月とか、もっと長くて1年とか、酒から離れていられた場合。そのままやめていれば良いものを、「治ったのかもしれない」と言う考えが、むくむくと頭をもたげて来る。
かく言う私も、3か月とか半年くらい経ったころだったか、正確には覚えていないが、こんなに長くやめていられたのだから、アルコール依存症が治って、自分は飲酒をコントロール出来るのかも...との考えに囚われた。
これはつまり、断酒から減酒とか節酒へと方針転換することを意味する。
この時、私は、沢山の関連する書物や先人の意見(ブログやウェブサイト)を学んでいたので、決して自分の判断を試してみることはしなかった。
そもそも「治る」わけがない。このことを知っているかどうか、これがポイントである。他の病気ならば、完治することもあるし、寧ろ、ある期間を治療に当てれば、治る可能性が高い。
アルコール依存症、昔の表現で、アルコール中毒、アル中は、治らない。30年やめていたのに、飲んで一気に元のアル中に戻った人の話を、何かで読んだことがある。その時、この病の恐ろしさをひしひしと感じて、背筋が寒くなった。
一度アルコール依存症になった人は、もう酒に関しては...
《減らせない!断つしかない!》
これである。飲酒量を減らしたり、節約したりして飲み続けることは、出来ないのである。
減酒、節酒が絶対に不可能か?と問われれば、沢山の人の中には、減酒や節酒がうまく行っている人もいるかもしれないので、絶対に不可能とは言えない。ただ、ならば試してみる価値があるのか、ここのところを熟考する必要があると思う。
自分が何故酒をやめたのか、の原点に戻って考えてみれば、ある一定の決めた量で必ずSTOPする飲酒習慣を我が物に出来なかったからやめたのではないか、と思い当たるはず。
ある期間飲まないでいられたら、適正飲酒する芸当が身に付くのであれば、世の中、禁酒する人で溢れかえっていることだろうが、そう甘くはないのだ。
酒害者本人、医師、カウンセラー、看護師、その他関係者、など色んな立場の人が書いた本や、立ち上げたウェブサイト、ブログなど、これまでかなりの量を読み、学んできた。
そのどれにも、再飲酒(スリップ)は、必ず元のアルコール依存症に戻るだけであり、断つこと、断ち続けることが唯一の道であることが示されている。
(そろそろハロウィンバージョンも終わりだ...)
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