たまに日曜日に参加している市民大学講座で、糖尿病の話を聞いて来た。
11月14日(土)が、「世界糖尿病デー」だったこともあり、ひとつの講座は、題目を急遽変更して、糖尿病の講演となった。因みに、なぜ11月14日なのかと言うと、この日が、インスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日だからだそうだ。
そう言えばこれまで、糖尿病は、アルコールと関連する病気のひとつとして、何度か記事の中に列挙したことがあるけれど、これだけに限定して書いたことがなかった。
今日、糖尿病について書こうと思ったのは、次のような話を聞いたからである。
「男性に限って言えば、50代以降の中高年では、3割くらいの人が、その予備軍か、実際に罹患しているか、に含まれる。65歳以上では、2割以上の人が罹患している。」
因みに、女性のほうが、罹患率は低い。
糖尿病とはどんな病気か、については、詳しく解説しているサイトがいくらでもあるので、ここでは触れない。
私が今日なるほどと合点が行ったのは、「糖尿病は血管の病気である」と言うこと。
簡単に書くと、すい臓がインスリンを分泌しなくなる、又は、インスリンは分泌されていても、それがうまく働かなくなることによって、血液中のブドウ糖濃度が高い状態となる。
血液中のブドウ糖濃度が高いことにより、血管内皮細胞(血管の一番内側で常に血液と接している細胞)が破壊される。これによって、細小血管障害及び大血管障害が起きる。
細小血管障害では、脳卒中、腎臓障害、眼底出血、手や足の先の壊死その他。
大血管障害では、動脈硬化による、心筋梗塞や脳梗塞その他。
血管の他に、自律神経や運動神経も障害を受けるそうだ。
厚生労働省のe-ヘルスネット《アルコールと糖尿病》に、
「原因は明らかではありませんが、適度な飲酒は糖尿病の発症を抑制し、多量飲酒は発症を促進する可能性が、20の大規模なコホート研究のメタ解析で報告されています。」
と書いてある。
つまり、飲酒に関係なく、50代以降は糖尿病に罹患する人が多いのに、更に、多量の飲酒を続けていると、糖尿病の発症を促進することになると言う恐ろしい現実があるのだ。
アルコールが原因する病気も数多いが、糖尿病の合併症も、沢山ある。有名な三大合併症として、目(糖尿病性網膜症)、腎臓(糖尿病性腎症)、末梢神経(糖尿病性神経障害)。目が見えなくなる、腎臓が機能しなくなる、手足がしびれる。その他、上記に書いたような、大血管障害。
どうしても酒を飲みたい人は、適度な飲酒を心掛けることにより、逆に糖尿病の発症を抑制できるそうなので、是非適正飲酒を!
最後に、糖尿病にならない(確率が上がる)7か条を...
1.バランスの取れた食生活。
2.夜食や間食をしない。
3.アルコールはほどほどに。
4.適正体重を維持する。(痩せ過ぎ、太り過ぎに注意)
5.毎日食後に30分程度歩行。
6.ストレスをためない。
7.禁煙。
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