「自分から壁を作ってしまう」「人に対して壁を作ってしまう」「無意識に壁を作ってしまう」
・・・壁を作る行為は通常歓迎されない。
が、やめたいのにやめられない酒、これに対処するには、酒に対して壁を作るのが良い。
最近コメントを入れて下さる、問題飲酒に気付いて断ち始めた何人もの方の、日々の飲酒欲求との真剣な闘いが、ひしひしと伝わって来る。
そんな中で、私も断酒を始めた頃は全く同じような気持ちだったので、手に汗握りながら、どんな風に応援したら良いものか、毎日考えている。ツライ時期を乗り越えると、酒から離れた、身軽で爽快な世界が待っているからである。これを、何とか伝えたい。
酒を断ち始めた頃と、今と、何が違うのだろうかと考えてみたら、例えとして、《壁》が浮かんできた。あー、そうだ。壁が出来ている。酒を嫌い続けて来たことによって、その壁もかなり分厚くなった。
薄っぺらいペラペラの壁ではなくて、どっしりとして、分厚くて、耐火・耐熱・耐震・防音・防水、そして、一番は、酒を防ぐ《防酒》の壁。
もちろん最初は、取り敢えず紙一枚程度の薄っぺらいペラペラの壁。今日一日だけと思って、一日一日、断酒を積み重ねて行くのは、その壁を少しずつ厚くしていくことだと思う。
こんな例えで通じれば、幸甚である。
最後に、この壁には欠点があることを、付け加えておく。
それは、蟻の一穴天下の破れ、と言うやつで、アルコールを防ぐために作ったはずのこの壁は、矛盾しているが、実はアルコールに一番弱い。
ほんの小さな穴からアルコールが侵入してくると、何十年かかって築いたどんなに強固な壁でも、あっと言う間に崩れ去る。
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