駅のホームから転落して、ポップカルチャー研究家の方が亡くなったそうだ。
この方は酔っていたようだ、と報道されていた。Twitterには、直前まで書き込みがあり、本人にとっても予期せぬ突然の死であったろう。
この方は、自身のTwitterに、酒を飲みに行く予定が書き込んで有り、ホームから転落した時間が0時過ぎの未明と言うことを考えても、飲み過ぎて前後不覚に陥っていた可能性が高い。
私も泥酔経験者であり、深夜によく駅のホームをふらついていたことがある。大抵は、乗った電車が終電で、その終着駅のホームだったので、その日の電車はお終いだった。ふらふらとその駅を出て、タクシー乗り場へと歩いたのだろう、きっと。
泥酔状態の時の記憶を辿ってみると、例えば、道を歩いているのだが、一体どこへ向かっているのか、なぜ歩いているのか、さっぱり分からない。ただふらふらと歩いているだけ。視界も、はっきりとはせず、道路が歪んで見えたり、信号が妙に眩しかったりする。自分は道の右端を大人しく真っ直ぐにゆっくりと歩いている積りでも、恐らく傍から見れば、ふらふらと、千鳥足で、右端どころか、左端から右端へとジグザグに歩いていたのだろう、きっと。
事ほど左様に、日頃どんなに石橋を叩いて渡るような、四角四面の性格の人でも、一旦過度のアルコールが身体に入り、泥酔してしまえば、スリがいるよ、車が来てるよ、電車が来てるよ、危ないよ!と、警鐘がガンガン鳴り響いているのに、全く聞こえなくなってしまう。
実際に、私の経験からしても、泥酔してフラフラと道路を歩いていて、あの車の大音量のクラクションにさえ気付かなかったことがある。
アルコールは、人体に備わったあらゆるセンサーの機能を麻痺させてしまう。
視覚→見ているのに、ちゃんと認識しない。
聴覚→聞こえているのに、聞こえない。
触覚→暑い、熱い、寒い、冷たいが分からない。
痛覚→怪我をしているのに、感じない。
味覚→泥酔状態では、苦い毒でも食べて飲んでしまう。
以前も書いたけれど、ある年の暮れの最後の忘年会に強かに飲んで帰宅し、踵を柱の角に思い切りぶつけて、割れて血が出ているのに、気付いたのは翌朝だった。アルコールの麻酔作用で、泥酔時は痛みを感じないようだ。
やっぱり、ほろ酔い程度でいつもピタリ!と終わりに出来る人は別にして、深酒してしまう人は、断酒以外の道は無いようだ。
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