アルコール依存症は否認の病。本人は認めない、認めたくない、認めたがらない。
本人が決して認めなくても、その張本人を見ている家族や、友人・知人、職場の人などにとっては、他覚症状として、もはやアルコール依存であることがあまりにも明白である。これは、滑稽極まりない。
風邪を引いて熱があってフーフー言ってるのに、本人は健康だと主張しているようなものである。家族は、医者へ連れて行きたいが、本人は頑として風邪であることを認めない。
そう言う私も、今でこそ自分自身がアルコール依存症であることを認めているが、飲んだくれていた頃は、アルコール依存症とかアル中とか言う人は、自分とは全く違う世界に棲息している、病人だと思っていた。
「かつて自分はアルコール依存症であった。」との過去形には決してならないところが、この病の特徴である。何故ならば、治癒がないからである。全然飲んでいなくても、持病であることに変わりは無い。
酒にどっぷりと浸かっている人は、実は、自分が正にその「病人」なのに、単に酒が好きなだけで、正常だと信じている。どこまでも御目出度い思考である。
と、ここまでは第一の否認。
第二の否認は、酒さえ飲まなけれは、自分には何の問題も無い、と言うものだ。本当は、その、酒を飲んでしまう理由に踏み込まなければならないのに、酒そのものを悪者にしてしまいたいのだ。
酒のチカラを借りずにはいられない理由、環境があったはずで、それを認めて対処しておかなければ、また同じ過ちを繰り返すことになる。
本来、病気は自分自身が辛いから、病院へ行き、医師の診断の下、病状を改善しようとする。だが、アルコール依存症は特殊で、辛いのは寧ろ家族であって、本人は酒さえ飲んでいれば酔っていい気分なのである。
他覚症状は明白でくっきりとしているのに、自覚症状がない、または、有るのだが、認めない。不思議な病気だ。
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