『飲み会』
酒をやめてからは、それまで楽しみだったものが、180度変転し、出席するのが憂鬱になる。
ひとつには、自分の決心がぐらついてしまう不安。
ふたつには、なぜ飲まないのかと、周囲に責められる不安。
みっつには、本当に会の間中、飲まないでいられるのかの不安。
出来れば、やめてから最低1年間は、飲み会は全て欠席するのが望ましい。(無理を承知で、もっと言えば、一生飲み会に出ないのが一番よろしい。)私の場合は、3月に断ってから、アルコールが並ぶ飲み会に出たのは、その年の12月のスポーツジムの忘年会が最初だった。
飲まない(飲めない)仲間がいたのと、9か月くらい断酒が継続していたので、大丈夫だと思った。この時に、飲まない飲み会の楽しみ方を知った。酔っ払い観察である。丸でかつての自分を見ているようだ。
どんなに遅くなっても、一滴もアルコールを飲まないでいた自分は、足取り軽く帰宅の途に就いた。足元の定まらない人々を尻目に、颯爽と歩いている自分が、何だか誇らしかった。
それからも、どうしても断ることが出来ない飲み会は、酔っ払い観察を専らの楽しみにして、出席して来た。但し、3年間でそう言った飲み会は、ほんの数えるほどしか無かった。今でも、飲み会は、敢えて積極的に出たくはない。寧ろ断れるものは全て断っている。
ただ、飲み会に対して身構えるのは最初の数回だけで、その後は、先ず、誘われる回数が激減するはず。のんべー共は、飲まない人を誘わなくなるから。
もし、酒を断ってから間もない方で、飲み会で悩んでおられるなら、先ずは欠席することから始めてみたら如何だろうか。
それでも、飲み会に出なければならない時の秘訣は...
ひとつ。はっきりと、断酒したことを宣言する。
ふたつ。理由を問われたら、ドクターストップでもいいし、酒を嫌いになったでもいいし、嘘も方便。アルコール依存症だからなどと言う必要はなし。言っても、それを理解出来る人は、のんべー共の中には先ずいない。(だって、そもそものんべー共が、アルコール依存症又はその予備軍なのに、自覚していないわけだからネ。)
みっつ。開き直るべし。のんべー共に好かれようなどと思わないほうが良い。しつこく勧める人がいたら、用を思い出したと言って、席を立ってしまうのもよし。
飲み会が憂鬱に感じるのは、飲み仲間に嫌われたくない気持ちがあるからだ。いっその事、嫌われてしまったほうが、先々とっても楽。
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