私が酒を断ったのとほぼ同じ時期に、禁酒とブログを開始された方がいた。
私のブログにコメントを下さったこともある。奥さんと子供がいて、傍から見れば羨ましいような家庭を築いていながらも、連続飲酒が止まらず、何とかしなければ、と禁酒を始めたと、ブログに綴っておられた。
その後、何度か飲酒と禁酒を繰り返し、入退院も繰り返し、家族とはバラバラになってしまい、ブログの更新もSTOPしているので、その方の現状は分からない。が、想像は出来る。
最初の一歩は同じだった。辛いのも同じはずだった。同じ方向へ進んだはずだった。けれども、その方は、恐らく、飲む生活に戻ってしまわれたようだ。
七転び八起きのことを、以前ブログに書いた。何度だって転んだら起き上がって、またチャレンジして、転んだ数より起き上がった数のほうが多ければ、それで良い。しかし転んだままでいたならば、状況は悪化するばかりだろう。
ほんの一時的には、飲んだ方が精神的に楽になるが、その状態は長続きしない。その一時的な快楽を引き延ばすために、飲み続けなければならなくなる。
酒に逃げ続ける生活と、酒を遠ざける生活。どちらも辛い。同じ辛いなら、後者を選びたいものだが、人間は、そんなに強くない。世の中はイヤな事が多い。それでも、なんとか歯を食いしばって、あらゆる手段を尽くして、飲まないほうを選べば、やがて光が見えて来る。
走りのトレーニングに、LSDと言うのがある。Long、Slow、Distanceの頭文字を並べたもので、長い距離をゆっくり休まず走るものだ。
酒を断つのも、焦らずにゆっくりと長い時間を休まずに、やるしかない。振り返ると、いつの間にか、スタート地点からかなり離れていることに気付く。
一緒の時期に酒を断ち、ブログを始めたその方の、回復を心から祈っている。
追記:
書こうかどうか迷ったのだが、記念だし、大いに宣伝して下さいと関係者の方がおっしゃっていたので、書くことにした。
本日(2016/2/27)渋谷で、元WBC世界バンタム級チャンピオン・辰吉丈一郎選手(←まだ、現役なので、選手!)の20年を追ったドキュメンタリー映画「ジョーのあした」を観賞してきた。
東京での上映初日と言うことで、舞台挨拶があり、阪本順治監督と辰吉選手、そしてサプライズなゲストに、俳優の江口洋介さんが見えた。
ボクシングファンの方なら、辰吉選手を知らない人はいないだろう。この映画で、辰吉選手にとっては、ボクシングそのものが生活であると、認識した。
生き様も、本人も、格好いい。ボクシング以外では、家庭をとても大事にしておられる。奥様と、二人の息子さんとの日々も、映画の中で光っていた。
上映される映画館は限られているが、近くで上映の際は、是非ともご観賞を!
で、サプライズがあって、何と、私に、辰吉選手のサイン入り色紙が当たり、握手もさせて頂いた。彼の拳は、固く大きく、しかし、柔らかく温かった。
↓↓↓一緒に行った友人が撮ってくれた写真が、ほどよくボケているので、掲載(笑)
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