今の世は、何でも競い比べる。強いものは上に行き、弱いものは落ちて行く。弱肉強食。
学生は、テストの点数の高さを競う。
マラソンは、ゴールまでの時間の短さを競う。
企業は、売り上げと利益の多さを競う。
サラリーマンは、年収の多さを競う。
飲んだくれは、酒量を競う。
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断酒している人は、断酒期間の長さを・・・競わない。競っても意味が無い。断酒は人と競ったり比べたりするものではなくて、強いて言えば、飲みたい自分と飲まない自分との葛藤、即ち自分自身の中での閉じた競争なのだと私は考えている。
今日から断酒を始めた人も、何年も継続している人も、土俵は同じ。いつ土が付いてもおかしくないからだ。長く断酒しているからと言って、別にエラくもないし、ふんぞり返ることでもない。
最近読んだ本『減速して生きる(髙坂勝 著/幻冬舎)』から、こんな言葉を学んだ。
(文庫版だと『減速して自由に生きる(髙坂勝 著/ちくま文庫)』)
「ダウンシフターズ」
トップギアで走り続けて来たけど、ギアをシフトダウンして、もっとのんびり生きようよ、と言う内容だ。
別に、断酒の本ではない。著者は、夜だけ営業で、週休二日の小さな居酒屋を営んでいる。ただ、周囲から見れば質素な生活だが、自分の好きな事で稼ぎ、それ以上の規模の拡大を求めず、満足している。
千葉県に田んぼを借りて、稲と大豆を作り、自分の家で食べるお米と味噌を賄っている。
本の副題が、
『社会の枠組みや常識から「するする」っと抜けて豊かに生きる減速生活とは』
社会の枠組みや常識の中でもがいていると、ストレスがたまり、どうしても酒に走りがちだ。そこから、スルスルと抜け出して、自分の好きな事をやりながら心豊かに生きる。これは素晴らしい。
私も、ダウンシフターズのはしくれかもしれない。
そうそう、昨年の9月頃、当時参加していた「ブログ村」の登録を解除したのも、順位を見るのがイヤになったからである。せっかく酒を断っているのに、そんなものに日々一喜一憂しイライラするのも、本末転倒であることに気付いた。
あれからほぼ半年が過ぎたが、「ブログ村」にいた頃より今のほうがアクセス数が増えている。おまけに、順位を見るストレスからも解放されている。アクセスが増えることを期待して登録していた「ブログ村」だが、解除したほうが増えるとは!
・・・( ゚Д゚)不思議。
誰とも何も競わない。これが、気楽で良い。
追記:
よしてつさんへのコメント返信(一部抜粋)。
「競うと、勝つか負けるかしますよね。勝って嬉しくて飲みたくなり、負けて悔しくて飲みたくなる。どっちにしても、酒飲みには、競うのは良くないですね(笑)」
追記その2.
NoSakeさんから、Happy!《読者通信》にメール便です。
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