アルコリコさんのコメントに、
「酒というものの正体を見破ってください。」
と書かれていた。
酒は身体に悪いとか、いやいや、飲み方によっては百薬の長であるとか言われるが、本当のところは、エタノールが混入しているだけ。これの薬理作用を求めて、毎夜、悲喜劇が繰り返される。
酒そのものについては、究極的には、これだけだ。
ずっとやめて来て、最近分かったことは、酒そのものには実体がないこと。酒の正体とは、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」と同じかも知れない。この辺り、表現が難しい。敢えて書くと、酒の正体とは、酒と言う実体ではなく、飲みたい・飲まずにはいられない、自分の「酒への執着心」だ。
目の前に酒が置いてあっても、飲めない人・嫌いな人・飲まない人にとっては、それはただの液体に過ぎない。タバコも全く同じで、吸わない人にとっては、ただの乾燥させたタバコの葉っぱに過ぎない。
「酒への執着心」が、酒を特別な液体に変える。
心が酒に囚われ、繋がれ、イカリを下してそこに停泊したまま、動かなくなる。この心の状態が、酒の正体だと、分かった。
酒への執着を捨てる、断つ。これが出来れば、酒そのものが不要になる。
執着を捨てること、断つことについて、どうしたらそんなことが出来るのか。実は、誰しも、酒以外では経験しているはずだ。あれほど好きだったのに、今は何とも思わないモノや人や食べ物などあるだろう。
酒も、それらと同じにすることが出来る。
時間がかかるが、自分で酒について深く広く客観的に学び続けることが、一番の近道だ。ただ酒を断ちたい、やめたい、と思っているだけでは、駄目だ。酒にあらゆる角度からスポットを当て、何者なのかを良く調べて見る。
ある時ふと、実は酒そのものには何の意味も無くて、自分の心、即ち酒への執着心が、酒の正体だったと分かる時が来るはずだ。
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