マッキーさんのコメントに触発されて、以前書いたことを、再び書こう。
一旦問題飲酒者になってしまった人は、二度と適正飲酒者になることは出来ない。これは、「絶対に」と断言できる。その理由を、マッキーさんは脳の構造が変化しているから、壊れているから、と表現されている。
つまり、アル中の脳は不可逆反応を起こしてしまったのである。不可逆とは、その状態に変化したら、もうもとの状態に戻らないこと。再びもとの状態に戻れないこと。
これは、2年前の秋(2014/10/22)に、
と言う記事で書いている。興味ある方は、リンクを貼っておいたので、どうぞ。
私は、このことを、これまで何冊も読んで来たアルコール依存症の本で学んだ。ベテランの、臨床経験が豊富な精神科の医師が書いた本は、とてもためになる。色んな事例が載っている。
ある期間断酒が継続していると、誰しも、「ひょっとしたら、アル中が治ったんじゃないか?」と思うそうだ。一度罹患したら、決して治癒することのない「不治の病」であることが大前提なのを忘れて、そう思う。
かく言う私も、半年から1年くらいの頃、ひょっとしてここまでやめていられると言うことは、「もう、大丈夫なんじゃないか?」と思ったことがある。何が「大丈夫」かと言えば、酒を飲んでも、コントロール出来るのではないか、と。
そんな考えが頭を過ぎったら、アル中の脳は不可逆であることを思い出して頂きたい。はっきり書くが、アル中(つまりアルコール依存症、アルコール使用障害)には、2通りしかない。
1.酒を飲みつづけるアル中(←これは分かりやすい!)
2.酒を断ったアル中(←これは分かりにくい!何故、飲まないのにアル中なんだ?)
酒を断ったアル中は、一見、普通の人である。見た目では、全くアル中と思えない。だが、上記1.と2.のアル中の脳は、両者とも同じ、アル中脳なのである。一度アル中脳に変化したら、決して戻らない。
私は、この点をしっかりと頭に刻んで、どんなに断酒生活が安定しても、二度と酒を手にしてはならないことを肝に銘じている。
何をどうしたって、二度と元のクリーンな脳には戻らないのだ。一度火を点けたら、再び簡単に燃え盛ってしまうのだ。
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