『夫に死んでほしい妻たち(小林 美希 著/朝日新書)』
この本は、そのタイトルに衝撃を受けて、すぐに入手し、あっという間に読み終えた。
読んでいる最中から読み終わるまで、ずっと、自分の妻は大丈夫だろうか、との疑念が心の中をふわふわと漂っていた。
予め断わっておくが、この本の中で、死んでほしい夫には色んな人がいて、その中の一部が、酒癖が悪い、または、アルコール依存症なのである。なので、酒に関係ない部分(例えば、育児の時に全然手伝ってくれなかったとか)も、大いに参考になるので、世のオット諸君は、一度この本を読んでみることをお勧めする。奥さんを見る目が変わることだろう。私は、変わった!
ヘンな表現だが、お互いに飲んだくれの夫婦なら、飲みすぎによる失態はお互いさまだろうから、少なくとも飲酒の被害により殺意は抱かないだろう。
問題は、片一方が酒を飲まないか、あまり好きではなく、もう片一方が飲んだくれの場合だ。このケースは、我が家にぴったり当てはまる...
導入部分で紹介されている、70歳の妻が、79歳の夫を殺害した事件は、その動機となる出来事がナント36年前の夫の不倫だったと言うのだ!そんなに前のことも、人間はずっと根に持つものなのだ。
中でも、我ら(!)元(or現)飲んだくれおやじに戦々恐々なのは、飲んだくれていた(いる)時に、妻に掛けた大迷惑・大失言である!!その恐怖の根底にあるのは、その時の己の所作を何一つ明確に覚えていないことだ。一方で、迷惑を受けたほうは、それを鮮明に覚えているのだ。
例えば、この本の中で、夫に沸々と煮え滾る殺意を抱くAさん。Aさんが癌で子宮全摘を余儀なくされて手術を受けた時、普通なら労わる言葉を掛けるだろうに、夫のBは、何と(!)
「子宮をとったら、女じゃねーな」
と、ひと言ノタマッタそうな。
もともと、夫のBはほとんど働かず、Aさんばかりが働いて、苦労したという下敷きがあって、この言葉が止めを刺したようだ。
で、普段の仕返しは、ナント、夫の歯ブラシで、トイレ掃除して、そのまま返しておくのだそうだ(*_*;ぎゃぁぁぁぁぁ!思わず、自分の歯ブラシ、大丈夫かな?なんて考えた。
Aさんの最大の仕返しは、夫のBが永眠した時に、楽しみに取ってある、恐ろしい復讐方法・・・山手線遺骨わざと忘れグルグル作戦・・・この憎い夫の遺骨を、墓には入れてあげず、わざと山手線に忘れて、遺失物にしてしまうのだそうだ。
そこの飲んだくれのご同輩!能天気に飲んだくれてる場合じゃないかも!?奥さんが殺意を抱いていないかどうか、これから酒を断って信頼を取り戻せるかどうか、熟考が必要かも!?
その前に、我が家は大丈夫なのかな・・・戦々恐々・・・かみさんに直接聞いてみるかな・・・まさか、山手線遺骨わざと忘れグルグル作戦とか考えていたりして・・・まさかトイレ掃除に私の歯ブラシ使っていたりして・・・
自分の覚醒前の飲んだくれ時代に、かみさんにかけた大迷惑は、取り返しが付かないから、これからも断酒を継続して、家事を分担するとか、まぁ、色々とやるしかないな(笑)
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