ちょっとしたコメント欄でのやりとりではあったが、私は感動した。
GTOさんがコメント欄に悩みを吐き出し、一番最初に女将さんがそれに反応し、短いながらも的確な回答をされていた。同じアルコール依存の問題を抱え、先に断酒に踏み切って孤軍奮闘されている中で、丸で伴走者のような、頼もしい言葉。これは素晴らしいことだとしみじみと感じた
この、一連のやり取りが、ほんわかと、じんわりと、温かいのである。真冬の凍てついた日に、ブルブルと震えながら訪れた客を、赤々と薪が燃える暖炉の前に誘うようだ。
Aさんが苦しいときは、Bさんが励まして、Bさんが苦しい時はAさんが励まして、AさんもBさんも苦しいときは、Cさんがふたりを励ます。
断酒仲間が共に酒なし生活を送るに当たって、こんな形が理想だが、現状が、そのとおりだから、理想が実現しているわけだ。
伴走者とは、主にマラソン競技で、視覚障害のあるマラソン選手のすぐそばを一緒に走り、走る方向や障害物、給水などを知らせて、安全にゴール出来るようにする人のことだ。
私たちの断酒マラソンでは、断酒仲間全員が競技者であり、伴走者でもある。
断酒マラソンにゴールは無い。元旦にスタートして大晦日に仮のゴール。翌日の元旦に、またスタートして、大晦日を目指す。一日一日の積み重ねだ。
一人孤独に走るのと、大勢の仲間とワイワイ言いながら走るのと、同じコースを、同じペースで走るとした場合に、どちらのほうが楽しいだろうか。孤独なランナーは、例えば苦しくなったり、疲労困憊したりで動けなくなったら、その場に倒れてしまうだけだ。
沢山の仲間と走れば、苦しくなった仲間を、他の余裕のある仲間が助ける。疲労困憊した仲間を、他の元気な仲間が助ける。お互いに助け合って、元旦から大晦日までの断酒マラソンを完走出来るだろう。
ひとり一人、自分のペースで走るわけだが、経過する時間は皆同じだ。一日の始まりは朝で、就寝するまでが、断酒。寝てしまえば飲まないから、一安心。翌朝、目覚めたら、また一日断酒の始まり。(夜勤の方は、これとは違う一日のパターンがある。)
早いもので、大晦日まで3か月半くらいになって来た。もう一息、皆で一緒に、のんびり走ろう!
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