痛ましい飲酒運転事故のニュースを目にしない日は無い。
昨年(2015)の5月に大阪で起きた飲酒運転事故。26歳の女が、3人の人を死傷させた。内ひとり、24歳の女性が亡くなっている。これの、裁判員裁判のニュースを、動画と文章で見た。
この、亡くなった女性の母親が、28日(2016/10)に、被告の女に直接問い掛けた。
「一生償うことが本当にできるんですか?」
これは、被告の女が、「少しくらいなら大丈夫という甘い認識で、過去に4~5回飲酒運転をしていた。本当に申し訳なく一生償っていこうと思う」との、弁護人質問に対する答えへの、問い掛けである。
検察の求刑は、危険運転致死傷罪が成立するとして懲役9年だそうだ。
償う、とは、goo辞書によれば、
1 金品を出して、負債や相手に与えた損失の補いをする。弁償する。
2 犯した罪などに対して、金品や行為でうめ合わせをする。
失われた命を補い、弁償することは出来ない。
失われた命を、金品や行為で埋め合わせることは出来ない。
一生かけようと、宇宙開闢以来の年月をかけようと、絶対に失われた命を償うことは出来ない。
酔いの後先(あとさき)。ここで、後先(あとさき)とは、時間的な意味である。これについては、2年前にも書いている。
2014/10/02
『酔いのあとさき(断酒1年202日目)』
酔う前、酔いたいから飲む。
酔った後、アルコールが脳を支配している。
この事実を前提に、酔いたいから飲むわけだが、酔った後の自分をよくよく考えてみれば、そもそも酒を飲むことが恐ろしくなり、背筋がゾクゾクしてくるのは、私だけだろうか。
ほろ酔い程度でますますピッチが上がり、酔っぱらって記憶が無くなるわけだが、泥酔時の自分の言動は、自分で責任を持つことが出来ない。アルコールに支配された全くの別人格が勝手に行動している。
先ほどは、飲酒運転事故のケースを述べたが、相手の身体ではなく、不本意な言葉によって心を傷つけた場合、これを償うことも難しい。一度失われた信頼は、取り戻すのが大変である。
ならば、最初から、根本的原因の飲み物=酒を飲まなければ良い。飲んでいるなら、断てば良い。
もしも、酒を断とうかどうしようか迷っている方は、このように、自分の酔いの後先(あとさき)を考えてみて、飲み続けるのか、断つのか、今決断してみたら如何だろうか。
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