共依存については、以前、書いたことがある。
2015/1/11
『イネイブラーの苦悩(断酒1年303日目)』
アルコールに関わらず、ギャンブルや薬物でも、それらに依存する人の周囲には、共依存の人が存在することが多い。
イネイブラーは、依存症者の世話焼きや、後始末、補助などをしてあげて、困った困ったと言いながら、実は、依存症者の依存を助けている。
依存症者は、イネイブラーがしてくれることが当然と思い、自分の真の問題に気付かない。イネイブラーの側からすると、依存症者は、手のかかる相手だが、自分がいるからこそ、この人は生活が出来ているのであり、自分がいないとこの人はダメになってしまうと・・・つまり依存症者と共依存の関係なのである。
アルコール依存について考えてみると、酒を飲んで止まらない人と、その生活を支えてしまっている人と、ワンセットになっていることが多い。その場合、イネイブラーは、本人が飲まなくても、アルコール依存の犠牲になっているわけである。
長年連れ添った夫婦の、一方がアルコール依存に陥り、一方がイネイブラーとなる場合、圧倒的に、夫が依存症者、妻がイネイブラーのケースが多い。
ずっと読んでいるブログがあるのだが、その方の家庭では、何年もかかって夫は入退院を繰り返し、妻は夫を支え続け、何も改善せず、寧ろ悪化している。
アルコール依存に陥り、良くも悪くも全て自分の中で消化し、誰にも迷惑を掛けないならば、それはそれで、そういう人生を選んだとしても、その人の好きで良い。けれども、往々にして依存症者は周囲の人を巻き込んでいるものだ。
私は、家族を巻き込んでいた。
イネイブラーになりたくてなるのではなくて、どうしようもない飲んだくれを放っておけなくて、世話を焼いている内に、いつの間にかなってしまったと言うのが、イネイブラーの真実だろう。
自分の依存症に気づいて、断つ方向へと歩を進めたとき、救われるのは自分だけではなくて、自分の面倒を見てくれていたイネイブラーも共に救われるのである。このことは、忘れがちだ。
これまで、どんなにひどい飲んだくれ生活を送って来たとしても、今のあなたがあるのは、身近の人の献身的な助力があったからではないだろうか。
酒を断とうと決意し、一歩踏み出したなら、自分のことだけではなく、これまで支えてくれた人にも感謝し、二度とかつてのような思いをさせまいと、心に誓うのが良い。
酒をやめてhappyになるのは、問題飲酒者本人だけではない。共依存で問題飲酒者を支えてきたイネイブラーもhappyになるのだ!
但し、問題飲酒の酒をやめるハードルはかなり高い。自分自身がアル中(アルコール依存症)であることを受け入れ、認め、その上で断たないと意味が無いからである。
*広告
↓↓↓※コメント欄は、承認制にしています。すぐには反映されませんが、必ず、読んで承認しますので、お待ち下さい<(.".)>
(まことに勝手ながら、コメント内容によっては、承認の前に、削除することもあります)